「和風 人外」を含む小説

切なくてダークな和風あやかしファンタジー小説。 神社の境内を一人の少女が訪れる。 彼女はいつも絵馬を片手に、一心に何かを願っている。 そしていつも「また、来てくれへんかっ…

テーマは異類婚姻譚（たぶん）。 夏を感じる3000文字ほどの短編です。 （きつねびそう……と読んで貰えるとうれしい） ※にいな様から美麗な表紙絵を描いて頂きました。近況…

耽美詩集・あやかし編 妖怪に耽溺する詩・小品集。 通し番号に関係なくどこからでもお読みになれます。 ※法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません

山に住む龍の幼子、雨龍は、ひょんなことから出会った物言う椿の木に恋に落ちる。雨龍と椿は少しずつ歩み寄り、交流を重ねていくが……。 雨龍と椿の性別はご自由に解釈してください。 作中…

麗しの美少年に育った幼馴染は、たった十二年でその生涯を終えた―― その後、私は結婚の約束をした彼氏を連れて実家へ帰省した。そこで私は、在りし日の幼馴染の姿をした、「池のヌシ」と名…

【偽りの残滓編】1/3　開始 『壱場　あらすじ』　 前編、【竜の一族　降天の巫女編】　からおよそ半年後、 ようやく暖かくなった春の日に吉右衛門は顔に刀傷のある鎌田政光に仕事の…

花盛快晴は、誰もいない所で何かを見て話しかけるような風変りな変人。 そんな彼が何をしているのかを、中村茜璃は知っている。 彼が人ならざるものたちと通じ合っている事が、見えている茜…

　人が化生に恋をした、化生は恋を受け入れた。化生にとっては余命の百年、人にとっては永き百年。緩やかに生き、いずれ来る別れの日。身を寄せ合って静かにその日を待つ、人の子と化生の交わ…

「吾（あが）はここで働きたい」 戦闘民族の少女が発したこの一言から始まる 何事も無く、平和で、でも尊い日常の物語。 異世界エスピオナージファンタジー 『月桃館五〇三号室の男』 …

「今日から君は僕の従魔、大切にするよ」 誇り高い魔を、私は無理矢理服従させた。命令に従いつつも、その瞳に憎しみを湛えた彼は、それでも私だけのもの。 家に縛られ性別と心を偽る少…

骨董屋の従業員として働く青年・晴一。 彼の家は代々『橋守』という家業を継いでいた。 橋守の役目は家の裏にある小さな古い石橋を守ること。 その橋を渡って来るのは『雨』の名を持つ…

此の世を邪なる気から護る者……精霊。 人外たる彼らと、彼らを見る力を持つ人間たちが織り成す不協和音。 精霊の少女との間に深い縁を持って生まれた少年千尋は、彼らの戦いに否応なく巻き…

人食いの鬼が、人の社会にまぎれてひっそりと生きる現代。二十一歳の青年、瑞島華伝は、そんな鬼の力によって化け物になった人間、瘴鬼を狩ることをなりわいとしていた。彼もまた瘴鬼であり、…

腐れ縁の友人・坂本が持ってくるのは奇妙な気配を帯びたものたち。 人ならざる者との徒然なる交流の記録。満月との酒盛りに白木蓮の美女、喋る石狐と真夜中の墓場から出かける夏祭り、等々。…

江戸小石川小日向にある道場「試衛館」の沖田宗次郎（後の総司）は十六才の天才剣士。 多摩へ出稽古へ行く途中、思いもかけぬ“もの”を拾った。 それは、世にも不思議な身の上をかたり、宗…

冬の始まりまで眠りつづける宿命を持つ〈山の民〉。朝一番に家族で出掛けるはずの〈衾雪の市〉を楽しみにするあまり、末娘の凜は夜のあいだに目を覚ましてしまう。不思議な光に誘われるように…

日々酷い折檻を受けていた遊女の少女はある日、豪雨の日に花街から逃げ出した。 その先で少女が出会ったのは、一人の神だった。 ――これは、芸事をつかさどる女神に見初められた、美しい…

森や水辺に棲み、ざわめきにも似た声で鳴くという「蟲」。彼らと意思を通わせるための楽器「蟲笛」の奏者である千歳は、幼い頃から二種族の共生を夢見てきた。蟲が異様に騒ぐとの知らせを受け…