桜花繚乱

作者 土御門響

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★★★ Excellent!!!

 冒頭からいきなり心を捕らえてくる、『雅』という言葉そのままな風流で瀟洒な表現の数々。脱帽ものです。
 終始丁寧な話運びにより綴られる、人間と精霊の物語。
 人外を同じ人間として接するのか、はたまた人外を人外として認めるのか。
 人間と人間以外の交流が生み出す物語の魅力は、やはり普遍にして不変であると再確認させてくれる一作でした。
 強いて気になるところがあるとすれば、やや話のテンポが遅く感じられる程度ですが、その分しっかりとキャラクター達を掘り下げてくれるので、個人的には文句なしです。
 総じて、緻密に形作られた優雅な和風ファンタジーでした。
 美しい幻想譚を求めている方は、ぜひご一読を。

★★★ Excellent!!!

見てはいけないモノが見える。付き添う精霊。穢れに払い屋。
和の魅力がぎっしり詰まっており、和が好きな人にとっては眉唾物です。

登場人物もしっかりと掘り下げられており、脇役ではなく登場人物みな主人公。そんな印象を受けました。

前世の魂から記憶を呼び覚まし、桜緋との、そして払い屋との関わりを通じて主人公がこれからどう成長していくのか凄く楽しみです。