「誌」を含む小説

竜が棲む大陸に暮らす少女・アイシャは、片腕を失った夜に、片目を失った竜・ジーヴと共に旅する契約を交わす。少女は生き別れた兄を探すため、竜は一族の生き残りを探すために。 噛み合わな…

夏休みの自由研究の為に参加した星の観察会。これまでほとんど話す機会のなかったクラスメイトやよその小学校の児童たちと行動を共にする、そんな『非日常』の中で、子供たちはちょっとした“…

”我々は少女を信仰する。ただし、決して恋慕を抱いてはいけない” アルコール依存症に陥り、酒気帯びでホームから転落事故を起こした花崎は謹慎処分を受けるが、それを見かねた学生時代の…

　部誌にのっけた作品。お久しぶりです……。 　傷つきたくはないけれど、「特異」って、「個性」って、羨ましい。そんなお話。 　実はもう少し長かったのですが、部誌の規定により削りまし…

鄙びたその地にましませる聖き御山のふもとには、東と西に分たれたる対の小国が根付いている。 東領の領主の血を継ぐ瞠（みはれ）は、『獣返りの子』と呼ばれる異形である。 たとえ一族の…

男の寝室に毎晩少年の亡霊が現れる。 １５年前の戦争中に射殺した少年兵だ。 いったい何の用事だろう。 恨んでいるのか、それとも？ ------ 高校二年生の時に文芸部の部誌に掲載…

黒木あるじ「怪談女」（『幽』vol.13「怪談実話コロシアム」より抜粋） 中山市朗　「怪談狩り　自衛隊怪談」（『幽』vol.25より抜粋） 安曇潤平「典子ちゃん」（『幽』vol.…

短編です。所属する文芸クラブの部誌用に書いた作品です。小説を趣味として書き始めてから10か月くらい経ちましたが、初めて最後まで書ききれました。とはいえ締め切りが設定されていたから…

”僕”は親友の中谷から『ある少女についての調査』を依頼される。 彼女を巡る人間関係を調べていくうちに、”僕”が辿り着いた真実は……。 ※大学時代にサークル名義で販売した部誌に…

この物語は、H.Pラヴクラフトが一九二〇年に執筆し、同人誌『レインボー』の一九二二年五月号に発表され、半商業誌『マーヴェル・テイルズ』の一九三四年五月号に掲載の後、『ウィアード・…

高校一年、二月。 生徒会長の難題に対処すべく、ハルヒの陣頭指揮の下、ＳＯＳ団の総力を挙げた文芸誌は見事に完成した。 校内で好評のうちに配布が終わり、生徒会長の野望は潰えたかに見え…

出版社の営業をやって5年の主人公が、突然、編集部に異動になってしまう。思ったよりも楽な状況に染まりつつあった矢先、なんと編集長が辞めてしまい……。 業界誌という、一般の人の目に…

大学の文化祭で配布する部誌に掲載したやつです。お題は「夕暮れ」でした。

SFに近いなにかです。大学の部誌用に作っていた別の作品のデータが吹き飛び、仕方が無いので締切前日の17時に書き始め、締切当日の16時に書き終えました。もう無理です。

百歳に一年足らずの九十九歳で祖母が亡くなった。呉服店の店長をしている綾子は夫が浮気していると知ったときよりもショックを受けた。形見分けで虫干しをしている綾子のところに「夢使い　養…

７３歳になった俺は、生まれてはじめて、息子が経営するところの診療所でお手伝いをすることになった。ただのサラリーマンだったこの俺に医療系の受付なんて勤まるはずはないと最初は想ってい…

ライトノベル合同誌「Hybrid!4 side world」に寄稿したものを主催の弥生肇さんから許可をもらって掲載したモノです。 合同誌ではイラストも描いてもらったのでこちらも…

2013年5月に「COMITIA 104」で発表した小説同人誌「かはづ拾遺集 壱」に寄稿したモノです https://www.kawaz.org/projects/kawaz-…

十九世紀末・上海。 僕は片手に老舗の月餅を下げて、お役人であるところのL氏を訪ねようとしていた。 待ち合わせ場所はとある妓楼、しかし何か嫌な予感がする――。 初出：小説×イラス…