「文学」を含む小説

あなたは忘れ物をしたことがありますか？ 筆箱や宿題を家に忘れたりなどの経験はきっと多くの人にあるでしょう。もし、そんな忘れ物達を届けてくれるお店があったら……。 このお話は…

「ねえ、私の人形になってよ」 夏夜。驟雨の中、本屋の軒下に現れた綺麗な人は、俺にそう言った。 ＊三題噺＊ ・「雨」「人形」「本屋」 ・2000字以内

ある純文学と古典SFの意外な繋がりを見出したので、書いてみました。

　森の中で発見した祠は、なぜかお菓子で出来ていた。 　食べた瞬間、天にも昇る心地がした。美味しい！　あまりにも美味しすぎる！ 　でも、これはやはり良くないものだった。祠を食べてし…

「”これ”は必ずお前の力となり、お前を導いてくれるだろう」 大学進学を目前とした３月、『結城カイ』は祖父『結城靖一』が危篤状態であることを知らされ、３年ぶりに幼少期を過ごした実…

俺は職場ではちょっとしたものだと思う。誰からも頼りにされているし、仕事も回してる。職場の同僚の、ショウナイさんへの恋心を抱きながら。 ----- 『第二回NTR小説フェスタ』に…

不幸な結婚体験記です。皆さんに新しい結婚スタイルの可能性を期待します。僕自身の結婚生活が土壌になればいい。皆さんは未来に向かって伸びて花を咲かせてください。そうすれば、僕は報われ…

メロスが激怒し暴君ディオニスを暗殺しに行ったと同じ頃合いに、 俺もまた激怒し誰でも良かったのでむしゃくしゃして暴君ディオニスを暗殺しに行くこととなった。 メロスにはセリヌンティウ…

　主人公〝あげピー〟の前の席には、〝時田みいな〟がいた。入学初日に言葉を交わしたおかげで話すようになり、いつの間にか親しくなっていた。 　他人想いのやさしい性格なのに、時田さんは…

あの子も、あの子も、あの子もみんな、素敵な花を持っている。 高校時代の友人の結婚式に出席した主人公は、華やかなかつての同級生たちの姿に気後れし、ひとり帰路に就く。 そんな彼女が雨…

春。美人な友との決別の話 夏。幼馴染を治す話 秋。文学少女のお家の話 冬。依存娘とドロドロになる話 春夏秋冬　美しき話

それは、病というには美しすぎた。 幼くして日本舞踊の華と称えられた娘・雛牡丹は病に倒れ、日舞の道を閉ざされる。 それは、才能があるものだけが罹患する《才咲き》という奇病であった…

毎年この時期に行われるノーベル賞授与。各分野1名もしくは1グループが選ばれるが、選ばれても不思議でないひとはその100倍以上いるとも言われる。 今年のノベル賞もといノーベル賞の文…

夜の海中を漂いながら、物思う男。 【アルファポリスおよび小説家になろうにも投稿しています。】

近現代の中央線、その沿線には雑木林が広がって、多くの生き物が人々の隣に暮らしておりました。暗い夜道をぽっかり照らす電灯の下で出会ったモノはいったいなんだったのでしょう？　今よりも…

世界が滅びて７年後。僕はひとり、この島で生きている。 2023年に開催された『pixiv小説1000億字突破記念 1000字コンテスト』において、この作品が優秀賞を受賞いたしま…

史学科で学び、中学校教諭を目指す女子大生・蒼(あお)と柑奈(かんな)。 二人は互いに切磋琢磨し、友情を育んでゆく。 しかし四年次の春、表彰式を機に二人の関係は変わってしまった。 …

とある男の趣味のお話。

「私」は名前しか知らなかった「許嫁」との文通を重ね、「彼」に惹かれた。 だが、時代の波に飲み込まれ、無情にも二人は引き離される。 懸命に動乱の時代を生き抜いた「私」と、「私」…