相手との通信が切断されました

立談百景

碧の仮面

 自分は、職場ではちょっしたものだと思う。小売店向けの商品の仕分け物流を行っている倉庫の仕事だ。

 アルバイトで入ってもう五年ほど。バイト中心に回している職場は人の流動も多く、俺はかなり社歴が長い方だ。持ち場の仕事は完璧だし、職場の全体を把握して仕事を回してるから、周りにも頼りにされている。新人への教育だって任されてる。

 バイトから社員への登用は本人の希望制で、俺ならすぐにでも社員になれるだろうが、趣味が忙しくていまはまだそれどころじゃない。持ち家の実家住まいで、あくせく働かなくても暮らしに困ることもない。人生勝ち組って言うには遠いけど、それでも結構イージーモードだな、なんて思う。

「アリキくんはいいな、仕事もできるし、ゲームも強いし」

 Nintendo Switchでポケモンの通信対戦をしながら、ヒラサカが急にそんなことを言った。

 毎週土曜の夕方は、なんとなくこいつと連んでいる。お互いに家から近いイオンモールのエスカレーターの下のベンチに集まってゲームの……大体はポケモンの話をする。お互いにポケモンが好きで、ポケモンGOのイベントの時にイオンモールで度々顔をみかけるうちに、どちらともなく世間話をするようになってから、ダラダラと数年ほどこんな関係が続いている。まあ、友人だ。

 俺はベンチで隣に座るヒラサカの方を見ずに答えた。

「効率化と最適化とか、そういうの得意なんだよね、俺。なんでも気付く方だし。ゲームも仕事も似たようなもんよ」

「そうかもね……」

 ヒラサカはまあ、オタクだ。小太りのメガネで、喋り方もおどおどしてる、ちょっと暗いタイプのオタク。俺は割りと人と会ったり喋ったり社交が好きなタイプのオタクだけど、ヒラサカはそういうのはあんまり好きじゃないらしい。これで仕事は営業電話のオペレーターだと言うのだから、俺は少し心配になることもある。

「お前ももうちょっとさー、向いてる職場とかあるんじゃね?」

「うん……」

「まあ俺が言うことじゃないかもしれないけど、先のこと色々考えてもいいかもな」

「そうだね、うん」

 気のない返事だが、まあ本人がいいなら、別に良いんだろう。

 ゲームを終わらせて、ヒラサカが「このあと、ごはんどうする?」と聞いてきたが、あいにく先約があったので俺はそれを断る。

「悪い、今日は会社の同僚と飲み会だから」

「あ、うん。じゃあまた今度で」

 そのままヒラサカとは別れ、俺はそのまま約束の飲み会へ向かうことにする。

 飲み会の面子はいつも三人の予定だったが、急に一人が来られなくなり、二つ年下の女性パートのマゼちゃんと飲むことになった。マゼちゃんは既婚で、飲み会の日は子どもを同居の祖父母に任せているらしい。マゼちゃんもこの飲み会が発散の場なのだ。

 俺たちはサイゼリヤに入ってデカンタのワインや料理を頼み、色々な話に花を咲かせる。仕事や趣味のこと、何を話したかなんてそう覚えてるわけでもないが、安い酒で楽しく飲めるならこれ以上にいい時間はないだろう。

 それにマゼちゃんには、俺の恋愛相談をしていた。

「アリキさん、それでどうですか、予後は」

「んー、やっぱさ、仕事中に突然話しかけるわけにもいかないし、まだ切っ掛けがね」

 俺が想いを寄せる相手――ショウナイさんは、二年前にうちの職場に入ってきた。メガネに三つ編みがトレードマークの、少し線の細い、儚げな印象の女性だ。どこか頼りない印象の彼女の助けになってやりたいと、俺は自分の気持ちは隠しつつも、検査業務を肩代わりして間引いたり、力仕事が回らないように気を配っている。

 いつか食事にでも誘いたいが、仕事上の関わりが多いわけでもなく、まだ切っ掛けが掴めないでいた。

「そうなんですねー。まあ、ショウナイちゃんともそのうち何か切っ掛けで関わることもあるかもですし、がんばってくださいね」

 マゼちゃんに優しい言葉をかけられ、やっぱ飲み会ってのは良いな、なんて思う。

 結局、その日は十八時から閉店の二十三時まで飲み続け、翌日は少しだけ二日酔いになり、母親との買い物の約束をキャンセルしてしまった。

 翌月曜日のシフトに出勤すると、職場は相変わらず忙しかった。

 みんなでダサいベージュのポロシャツを着て、今日もあくせく働いている。

 俺は忙しい職場がピリピリとしないよう、なるべく声を掛けながら、時々雑談も入れながら、仕事をさばいていく。社員以外で仕事の全体を把握できている人間はそう多くなく、他のバイトやパートの連中は分からないことがあれば俺を頼りにやってくる。「アリキさん、コンビニの荷物の検品分が止まってるんですけど、どこで止まってるかわかります?」「アリキさん、個数が足りないからライン止めていいですか?」「アリキさん」「アリキさん……」。俺に聞けばなんでも解決すると思われているのもどうかと思うが、仕事が回せる人間のところに仕事はくるものだ。俺くらい仕事が回せるならどんな会社でもやっていけるだろうし、実際いまの職場より給料のいい仕事もあるだろう。しかしいま俺がいなくなったらこの職場も困るだろうし、頼りない所長だっていつも俺に辞めないで欲しいなんて言っているくらいだ。それにショウナイさんのこともある。ショウナイさんみたいに少し頼りない子は、俺みたいな誰かが支えてあげないといけない。ダサいベージュのポロシャツ姿も、彼女はどこか可愛らしい。

 給料以上に居心地の良い職場に、俺は満足していた。

 翌週はヒラサカとポケモンGOのリアルイベントに参加したり、カードゲームのショップの大会に参加したりと、プライベートが忙しかった。来月には乃木坂のライブのための遠征で金を使うから、そろそろ飲み会は控えたいところだった。

 しかし仕事中にマゼちゃんが「あーお酒飲みたい」とぼやいていたので、気を利かせて俺は「マゼちゃんが飲みたいらしいから」と会社の何人かに声をかけて飲み会のセッティングをしておき、仕事終わりに声を掛ける。

「あ、マゼちゃん。週末に飲み会のセッティングしといたから」

「え? 週末って金曜?」

「そう、酒飲みたいって言ってたでしょ」

「いやそれは暑かったから……金曜は家の予定あるから無理ですよ」

「は? じゃ来ない?」

「はい」

「……ふーん。まあいいけど。じゃあ悪いけど、他のメンバーに中止って伝えといてくれる?」

「え。私が?」

「そうでしょ。だってマゼちゃんが飲みたいって言うから誘ったんだし」

「はあ? どういうこと?」

「そのままの意味。よろしくね」

 ――実際、マゼちゃんは俺のことが好きなんだと思う。他の男性社員よりも俺に話しかけてくるし、年だって近い。向こうから飲みに誘ってくることだってある。

 でもマゼちゃんは既婚者で子供もいるし、俺はどうしてもマゼちゃんをそういう風に見ることができなかった。だから前の飲み会で「俺はマゼちゃんとは恋愛はできない」と仄めかしたら、もう俺には芽がないと思ったのか、以前の一番仲が良かった時期に比べると、少し距離を置かれることが増えたように思う。

 今回、断られたのもそのせいだろう。

 少し寂しい気もするが、あまり気を持たせるようなことをするのも彼女に悪い。俺としては友人として良い距離感のまま、仲良くしていたいとは思う。

「そうなんだ……なんだか僕には分かんない世界だな」

 俺の愚痴のような話を聞いて、ヒラサカは難しそうにそう相槌を打った。

 飲み会のなくなった金曜日の夜、俺はヒラサカと運転を代わり合いながら、車で遠方のポケモンの対戦交流会に向かっていた。イベントは土曜なので、その前乗りだ。今時対戦や交換なんてオンラインでも問題ないが、やはり人と関わり合いながら遊ぶことに格別な意味があると思う。

 普段はヒラサカを誘うことはないが、先日のポケモンGOのイベントでオフ会にも興味が出たらしく、それならと二人で足を運ぶことにしたのだ。

「いやまあ、俺も恋愛が上手いとかじゃないけどさ、やっぱ難しいよね、女って」

 ヒラサカに理解されるとは思ってないが、こうやって話し相手になってくれるのはありがたい。それからもヒラサカには俺の一方的な話を聞いてもらいながら、ギリギリの時間にビジホにチェックインをすることになった。

 翌日のオフ会はかなり盛り上がったと思う。ヒラサカはあまり積極的に人に話しかけるようなことはなかったから、俺と一緒にいろんな人と対戦を回ったり、打ち上げの飲み会では同卓で会話を振ったりと色々気を遣ったが、本人もやがて楽しそうに話すようになっていたので、良かっただろう。一度、女性のグループに置き去りにしてみたのは少し悪かったかも知れない。ただヒラサカだってそういうのに慣れた方が良いと思ってのことだ。楽しかったオフ会も終わり、俺たちはビジホにもう1泊してから、日曜になってゆっくりと帰路についた。

 次の月曜は休みを取っていたから、俺は火曜になって四日ぶりに出社をした。

 そこですれ違ったマゼちゃんにいつものように「おはよう」と声を掛けたが、いつも元気に挨拶を返してくれるマゼちゃんから返ってきたのは、ただの事務的な会釈だった。

 ――そんな露骨に態度に出すのか、こいつ。

 まあ俺のことを好きな気持ちを忘れるには、そうするしかないのかも知れないが……。

 それから何日かシフトが被っても、結局マゼちゃんとは以前みたいに雑談をしたり、軽口を叩くような関係には戻れなさそうだった。お互い大人なので仕事上の会話は問題ないが、それだけ。

 気のせいか、バイト・パートの女性陣からの当たりが少しきつくなったような気もするけど、もしマゼちゃんがあることないことを言いふらしてるなら問題だろう。マジで女って怖い。

 て言うか既婚者を相手にするわけないし、当たり前じゃん? なんでこっちが悪いみたいになってるんだか。

 何が一番の問題かって、この話がショウナイさんにねじ曲がって伝わっていないかということだ。

 ショウナイさんは噂を真に受けるような人ではないと思うが、女の嫉妬は怖い。俺の恋愛相談を聞いていたマゼちゃんが、ショウナイさんに悪い話をしているかも知れない。

 俺はマゼちゃんにLINEで「ショウナイさんに何も言ってないよね?」と送ってみる。何か返事がくれば話ができるし、既読スルーならクロだろう。

 しかしメッセージを送って一日経っても、既読は付かなかった。どうやら既にブロックされているらしい。いつの間にか飲み会のLINEグループからも抜けている。何の断りもなくグループ会話から抜けたり人をブロックしたり、社会人としてどうなんだと思うが、パートなんてやってる子供を親に預けて飲み歩くような女にそんなものを期待するのはダメだろう。

 ――最悪だ。

 絶対にショウナイさんに何か悪い話が伝わってる。

 結局俺は、ショウナイさんを日陰で見守るしかないのだ。

 ……まあそれも良いかもしれない。

 叶わない恋でも、俺が彼女を仕事で支え、それが彼女を救うなら、そう言った想いに少しだけ誇りを持つことができる。

 俺は踏みにじられた片思いを抱いたまま、生き続けよう。そう決めた。

 それから、職場では少しだけ孤独になったような気がした。いつも通りに働いて、いつものように仕事を回すが、前よりも話しかけてくる人は減った気がする。もちろん以前のように話してくれる人もいて、その優しさに救われる気持ちもある。言われてみれば、話しかけてこなくなったのはマゼちゃんと仲の良いパートの女ばかりだ。

 でもマゼちゃんを恨む気持ちはない。俺がマゼちゃんに手を出さなかったことで、結果的にマゼちゃんを幸せにするはずだ。マゼちゃんの気持ちに応えられない俺の、これはある意味で罰なのだろう。

 ヒラサカにはいつも愚痴を聞いてもらっていたが、さすがにこんな話はしなかった。今ではヒラサカとの時間が、ある種の安らぎだ。二人で出掛けることも増えてから、ヒラサカもかなり明るくなってきたように思う。身なりも以前よりかなり気を遣うようになってきたし、これも俺と居ることでこいつなりに色々と考えるようになったってことだ。

 そうだ。

 そうだと思っていた。

「アリキくん、僕このあと約束があって」

 いつもの土曜の夜、イオンモールのいつものベンチで、珍しくヒラサカが晩飯の誘いを断ってきた。

「あ、そうなん? 家の用事か何か?」

「えっと……その……」

 聞き返した俺に、ヒラサカは少し言いづらそうにはにかむ。

「実は少し前に、彼女ができて……」

「え」

 初耳だった。

 というか、ヒラサカから誰かと仲良くしているとか、女と連絡を取っているとか、そう言う話は一度も聞いたことがなく、青天の霹靂だった。

「あ……マジか。……おめでとう。え、て言うかどうやって?」

「ありがとう。――うん、前に二人で行ったオフ会があったでしょ? その時に何人かの人と連絡先を交換してて……オフ会とは違うグループにも入れてもらって、そこで知り合って。住んでるところ近いから時々会うようになって、それで」

「そうなんだ、へえ。え、いや良かったじゃん。がんばったんだ」

「まあ流されるままって感じだったけどね」

 そう言いながらも、ヒラサカは幸せそうに笑った。

「それで今日はこのまま彼女の仕事終わりにご飯を食べに行くから、ここで待ち合わせで」

「あ、あー。そうなん。じゃ俺、帰った方がいいな」

「あ、でもアリキくんに一度紹介しようかな。ポケモンの繋がりだし――あ、来たみたい」

 ヒラサカは俺の後方を見て手を振り、俺もそちらを振り返る。

 向こうから手を振りながら、一人の女が歩いてくる。

 ――見覚えのある、ダサいベージュのポロシャツだ。

 そしてヒラサカは――

「カンナちゃん、こっち」

 ヒラサカは、向こうから来るショウナイさんを、下の名前でこちらに呼びつけた。

 俺が混乱している間に、ショウナイさんはヒラサカの元に来る。

「ジュンペイくん、お待たせー。仕事少し押しちゃったから、良いかなと思って着替えないできちゃった。あとで車で上だけ着替えていい?」

「うん、大丈夫。……あ、アリキくん。この子がその、付き合ってるショウナイカンナさん」

 ヒラサカは律儀に俺に彼女を紹介してくれたが、俺はまだ混乱していて、上手く言葉がでない。

「え、あー、あの……」

 そして絞り出した言葉は

「あの、知ってる。知ってます。その、同じ職場のひと、です」

 随分粗末なものだった。

 俺の言葉に驚いたのはヒラサカよりもショウナイさんの方だ。

「えー! 気がつかなかった。制服じゃないからかな」

「僕の友達のアリキくん……って言わなくてもいいか」

「アリキさん……アリキさん……あ、確か仕分けの! あんま絡んだことないですよね? へー、偶然。改めてショウナイです。いつもジュンペイくんがお世話になってますー。――ふふ、なんか変な感じ」

「そうだね」

 と言って、二人は何が面白いのか小さくからからと笑う。

「アリキくんはね、僕のポケモンの先生なんだよ。僕よりもずっと強いんだ」

「え! アリキさんそうなんですか? えー、じゃあジュンペイくん、とりあえず三人のLINEグループ作ろうよ」

「いいかも。アリキくんどう? いいかな?」

「うん、うん、もちろん、大丈夫」

 そうして俺はずっと念願だったショウナイさんとの連絡手段を、ついに得ることになったのだった。

 三人のLINEグループには、様々な投稿があった。

 ショウナイさんは割りと写真を撮るのが好きなようで、ヒラサカと一緒に居るところ自撮りしながら『いま対戦中です、アリキさんもどうですか~?』とか『いろいろ戦略を研究中』とか、他愛も無いメッセージが送られてくる。ヒラサカはあまりメッセージを送ってくるタイプではなかったが、ショウナイさんの影響からか何でもないことでもLINEグループに書き込むようになっていた。何も返さないのは不自然だと思い、俺もまめに返信をするが、どうにも居心地が悪かった。

 ショウナイさんと顔見知りにはなったが、ショウナイさん自体はもともと職場で交友関係を広めようとするタイプではないらしく、以前よりも声をかけることに躊躇いはなくなったものの、結局それは埋めようのない距離の確認作業のように感じられた。

 一度それとなく「仕分けの業務、俺がいないときって忙しそうですか?」と聞いてみたことがあったが、ショウナイさんからは「んー、いつも同じですね」という返答だった。

 それから――俺はしばらくして、ある日のバイト終わりに、所長に辞める旨を伝えた。

 この職場で働く意味は俺にとってもう無いのだ。バイト歴の長い俺がいなくなると困るだろうから、交渉次第ではまだしばらく働いても良いが、新しい仕事が決まればすぐに立ち去るつもりだ。

 慰留される覚悟でそんな返答を用意していたが、所長から返ってきたのは「分かりました、いままでありがとうございました」という一言だった。それから手続きの諸々を説明され、いつ辞めるのかを聞かれる。

「えっと……今週中には辞めたいと」

「そうですか。アリキくんには長いことお世話になりましたね。次の仕事は決まってるんですか?」

「ええ、えっとまあ、一応……」

「そうですか。次の職場でも頑張ってくださいね」

 そうして俺は職場を去ることになった。

 仕事を辞めることを告げたその日の夜、俺はヒラサカとポケモンのオンライン対戦の約束をしていた。

 しかしどうにも、ヒラサカの方でうまくWi-Fiが繋がらないらしい。

 LINEグループにヒラサカからのメッセージが届く。

『ごめんねアリキくん、きょうはカンナちゃんの家なんだけど、賃貸の備え付けの回線だから混んでるみたい』

 しかし何度か粘るうちにようやく安定して、俺たちは対戦を始める。

 一戦、二戦と続け、ようやく大丈夫そうだと思ったところで、少し動作が固まった。

『ごめん、やっぱり切れちゃった』

 ヒラサカからのメッセージが届き、結局、俺たちはその日の対戦を諦めた。

 またしばらくして、再びLINEグループにメッセージが届く。

 それはショウナイさんからのメッセージで、二人でSwitchの別の協力ゲームをしている自撮り写真だった。

『ごめんなさいアリキさん、きょうはジュンペイくん、独占させてもらいます❤️』

 俺は手元のSwitchにふと目を落とす。

 ぼんやりしていて、通信が切れたまま画面を付けっ放しにしていたらしい。

『相手との通信が切断されました』

 メッセージの意味を捉えられないまま、俺は横になって、スマホのグループLINEの画面を見続けていた。


『おわり』

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相手との通信が切断されました 立談百景 @Tachibanashi_100

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