「妖だって」を含む小説

妖魔――人間の天敵として生まれながら、人間によって淘汰された旧き支配者たち。 生き残った妖魔たちは最後の術式を行使し、人間の血の中へ潜むことで自分たちの存在を後世に残す道を選ぶ。…

田舎町にある病院に一人の青年が搬送される。落雷現場に倒れており 、青年は記憶を失っていた。名前も分からない青年に、看護師の鈴木波香は、交流を持つ。ある時、看護師の間に妙な噂話が囁…

無実の人間が《魔女》として囚われる《魔女狩り》が横行した暗黒の時代。しかしそれは人間に怨讐を抱く真の《魔女》――《魔女宗》による仕組まれた罠だった。真実を知る異装の剣士カグラギは…

神として駆け出しの瑞穂は、人間からの人気がなく、まだ自分の神社を持っていなかった。そんな彼は、神々がおわす天界には住めず、人間や低級妖の住む下界で貧乏暮らしをしながら、「妖の診療…

妹の蛍子が家庭科の授業で習ったクッキーを作る。母親と兄・光希は、それを楽しみにするが、クッキーを冷ましている間に家の中からクッキーが消えてしまう。蛍子は母親に訊くが知らないと言う…

私にはナイショの習慣がある。 それは小学校の裏にある隠された神社に、給食の食べ残しを貢ぐこと。 「なんだ、今日の貢物はシケてるな……」 そんなある日、レーズンパンを捧げた私の目の…

　深い闇が広がる林の奥には、"ハコ"を持った者しか辿り着けない、古びた小屋がある。 　そこには紳士的な男性、筺鍵明人《きょうがいあきと》が依頼人として来る人を待ち続けている。 …

＊2024.5.10　他サイトにて『赤鬼の娘』という名前で当作品を公開しております。 【2023.5.8に完結しました🎉】 　ある日、薬屋の養子・充は、半鬼の茜に連れられ、義…

_『翡翠』の翡は 雄 を、翠は 雌 を示す_ 白い太陽の根源-ルーツ-は、ここから始まった。 花魁の側仕え『禿』である妖の少女『珠翠-しゅすい-』と、 彼女に惹かれた『陰間』…

【短編あらすじ】 聖女としての務めを終え、１４歳になった私は元の世界に帰る。 この世界にはこの世界の事情がある。彼には彼の未来がある。 私は自分の感情を諦めて、元の世界に帰ること…

中学生・佐京光希は、雨宿りをしていると、中学生・渡瀬春香が動けなくなっていた。光希は春香を《古武術介護》を使って、バス停のベンチに座らせる。春香は、光希の技に驚き強さに羨ましく思…

【完結済】【全編改定完了】 ちっちゃい頃に助けてもらった恩人である退魔師の下に押しかけて弟子入りしちゃう巫女のお話。 ［主人公①］神耶尚斗 … とある事件を切欠に「政府の犬」「…

妖。それは科学でもわからないような不可解なもの。 それらは科学が発展した現代日本にも存在する。 それらを秘密裏に祓う者たちが存在する。彼らは自らを祓魔師と名乗っていた。

妖狐とは人を惑わす神通力を持つ不老の怪異。江戸時代後期、図らず妖狐となった信濃玲子は自らの境遇を打ち明けられないまま現代まで孤独な生活を余儀なくされていた。しかしながら、人の心と…

　十六歳の少年剣士カルの相棒は陽気なタヌキの魂を宿す妖刀タキチだ。 　タキチと共に、カルは長年暮らしていた田舎を両親の死をきっかけに後にし、あてもない旅に出ていた。 　しかし世間…

人間が妖魔や妖獣に喰われる世界に天は、妖魔を喰う龍を人間に授けた。天から龍を授けられた人間は、妖獣や妖魔を退治する龍使いと呼ばれていた。 竜宮国王の1人娘である綺羅（きら）は、半…

江戸時代の陰陽師・蒼頡。かつて漢字を生み出した伝説の人物と同じ名を持つ彼は、筆をとり、和紙に言葉を記して文字に魂を入れ、自在に操る力を持っていた。時代は江戸時代初期。戦乱の世が終…

常世と現世の狭間に存在する黄泉の世。 16歳の少年・千景は体が弱いながらも、６つ年下の先代の黄泉の王の息子・悠幸に仕えていた。 悠幸は幼い頃の火事が原因で、王として必要な浄化の炎…

和風ファンタジー。 化物、物之怪と戦う武之士の物語。 ヒロインは物之怪を殺して作り出した妖刀を使い、物之怪の力を我が身に宿す。 主人公は物之怪を魅了してしまう体質であり、物之怪…

上州佐野に、次郎左衛門という顔に醜いアザのある豪商がいた。28歳の春、江戸に赴いた彼は、吉原遊郭に足を運んだ。これが悲劇の始まりであった。