陰陽師・蒼頡。かつて漢字を生み出した伝説の人物と同じ名を持つ彼は、筆をとり、和紙に言葉を記して文字に魂を入れ、自在に操る力を持っていた―― (紹介文より)
流れるような文章。映像的な記述。掴みきれない深淵な主人公、蒼頡に、忠実な下僕となる白狐の与次郎。美しくも生々しい筆致の人の欲や鬼の業に圧倒され、飲み込まれるように先を読み進めたくなる。蒼頡は筆で文字を書くことで怪異に干渉していくのだが、その自由な発想に感嘆する。陰陽師ものが好きな方は必読!
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個人的には中村明日美子先生の絵でマンガ化して欲しいです! アニメ化してもきれいだと思うし、海外でも受けそうです。メディアミックス + マルチ言語 IP 候補ではないでしょうか!