概要
死ぬまでに必要とされなければならない
妖狐とは人を惑わす神通力を持つ不老の怪異。江戸時代後期、図らず妖狐となった信濃玲子は自らの境遇を打ち明けられないまま現代まで孤独な生活を余儀なくされていた。しかしながら、人の心とは孤独によって簡単に壊れてしまうもの。玲子の心も徐々に蝕まれ、とうとう雪山に入って命を絶つことで苦痛から逃れることを決断する。そんな最中、偶然にも山奥の墓地を訪れていた砂海綾人を見かけ、玲子は一目惚れをしてしまう。綾人に全てを打ち明けることで何かが変わるかもしれない。希望を求める玲子は綾人と知り合うために幼馴染を偽り接触を試みた。
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