「籠」を含む小説

　大陸の裳裾にしがみつく小国・クストルでは、王位継承の典礼を控え、国中が浮き足立っていた。けれど渦中の王太子・ライゼは、王権の継承を前に不安を隠せない。 　そんな少年王太子へ、異…

襄陽《じょうよう》は水陸の交通の要だ。 戦乱の世が訪れるたび、必ず争いの的となる。 こたび、ここで語るのも、襄陽を巡る宋国と金国の戦の記録である。 主人公の名は、趙萬年《ちょ…

架空の帝国イクパルの第一皇子に嫁ぐことが決まっていたアンジャハティ姫は、 けれどその未来に疑問を持っていた。 妾妃も愛妾もたくさん召抱える第一皇子の妻となり、幸せを見つけること…

RPGツクール2000による拙作「鳥籠」の外伝とも言い難い何かです。 （ゲーム本体：https://www.freem.ne.jp/win/game/6928（外部サイト：ふりー…

　瀬戸内海に浮かぶ四つ門島に聳える四重塔「四つ首塔」には古来より続く習わしがある。嘗てこの地で惨殺された四人の落ち武者の霊を鎮めるため季節ごとに若い娘が塔に籠もってきた。が、近年…

海沿いの鳥籠、今朝凪学園は｢グリザイユの夢｣を発症した小鳥の隔離施設。 発症者初の男である校 露草は４人の少女と異質ながらも楽しい日々を過ごし、とうとう卒業。 別れの寂しさと…

弥生時代の終わりに、日本で『論語』や『史記』や『韓非子』を学んだり、物語の違いを考えたり……。邪馬台国の巫女のトヨ姫が、外に出られないけれども色々な文物に触れて、自分や国家や社会…

星籠、花籠、屑籠。階級によって居住区の変わる揺籠の国。そこがまさに最下層である屑籠に響くのは、一等うつくしいアンセムだった。

南国の珊瑚島。人魚に呪われ洞窟に籠められた少女・シギラは、右半身に鱗を纏う青年・カナサに助け出される。龍神の寵愛を身に受けたカナサに思慕と羨望を抱くシギラ。カナサの付き人・ユルも…

全ての人類の眼に宿る生き物、――眼棲生物（アニマ） 人はアニマの能力を活かし、様々な職業に従事していた。 しかし、大学生朝島始（あさしまはじめ）の眼にはアニマはいなかった。 なの…

少年と少女と、青春か不可思議かエブリデイマジック。そんなものをつめこんだ短編集。 ◇咲かないさくらを育てて、十年。晩春、その子を身籠もった。 　　　――『私のまぶたに背信を咲か…

人間世界をかき乱す半妖半人、夜崎拾が、ついに行動を起こす。水子を集めて、人間世界を滅ぼそうというのだ。綺堂、由宇奇、夏芽は彼を止めることができるのか！？

メリエルは、生まれ持った超能力に目を付けられ悪の組織に狙われていた。幼少期に地元を離れてまで抗っていたが、やがて追い詰められ、組織に引き取られることとなる。楽しかった幼少期に想い…

二人でいることが当たり前になってきた。 籠の中にいるようにふたりはともにいる。 そんな関係にはある秘密があって――。 籠の中の鳥たちは、 空を知らずに生きている。

少子高齢化や後継者不足解消のために制定された『人買いの法』。人とは違う力を持って生まれた少年少女たちは、ある家の主に買われ、外界と隔絶された生活を送っていた。そんな中、ある事件が…

☆鈴（りん） 主人公。新吉原に売られてくる。 ☆紅蘭(こうらん） 新吉原NO.1の花魁。その美しさは国を揺るがすほど。 ☆貴羅魏（あてらぎ） 新吉原の支配者。冷酷非道で、吉原…

引き籠もり街道まっしぐらなボク――榊燈佳は高校入学を機に、親の手によって家を追い出された。そして用意された下宿先に行ったら、家主が不思議なおまじないをしていて、そのおまじないでな…

政治的なニュースをマスコミが伝えない　まったく別の事実があると勝手に創作したショートショートです。

悪魔召喚師は、同い年の錬金術師と一室に籠もり、悪魔に捧げる生け贄を準備する。 傍では錬金術師が調合をしていた。 二人はそれぞれの目的のために語り合いながら手を動かし続ける。

花の国「ソニア」の王族の一味、エマ＝ホールズワースは幼少期にとある魔族に恋をした。 しかし、恋い焦がれる想いは婚約者である王子に遮られ、閉じ込められた鳥籠の中でエマは今日も空を仰…