先ず、この作品の秀逸な点は読みやすさ。たぶんこの作者さんの文体はどれもこれも人を選り好みしない作品だと思います。何でも某所の企画大会で優勝した作品らしいですから。世の中の見識を広げる一歩になるかとは思います。さあ、どうぞ、お読みになって下さい。これぞ大衆小説、これぞ軽小説と言うものでしょう!
この作品の魅力的なところは、何と言ってもその生き生きとしているキャラクターにあります。二十になっても目の中の生物(アニマ)が孵らない主人公・朝島始や、破天荒な大学教授・進藤奈津子ほか、個性的なメンバーがたくさん!そんな個性的なキャラクターが送る大学生活が退屈なものであるわけがない。この作品が今一番面白い学園コメディだと確信しています。未読の方はぜひこの楽しさを味わってください。