スパイMはAを恨んでいた
ねつ造ライター
第1話
※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係 ありません
スパイMはAを恨んでいた。数年前D国のスパイであるMを通じてAはD国とある約束を交わした。その見返りは確かに貰った。もちろんMはD国へは送金もしている。しかしAは報酬は払ったものの、D国からの付帯条件を破ったのだ。Aもはじめは約束を破るつもりは無かったかもしれない。しかし、Aの属するJ国の国民世論が約束を破る背中を押した。MはD国から責任を追及された。しかし、その当時D国はMを処分しなかった。
将来のためにMを泳がし、外貨を稼がせていた。そして月日は流れ、D国はC国からの援助もあり、ついに弾道ミサイルの開発に成功したのだ。国内は餓死者が出る程の状態で、国民の不満をJ国やU国への敵対心でごまかす政策は有る程度の成果を上げていた。またJ国やU国は金さえ払えば、政府を批判するニュースを流し、D国の利益をうたい政権を貶める政治家も増えてきた。最近J国はD国やK国のネガティブキャンペーンに屈しない強いリーダーが出てきた。そうだ数年前D国との約束を破ったAだ。この時期に、D国からAを失脚させる命令が出た。Mはマスコミを動かし、AがMへ便宜を図ったとして、Aを告発したのだ。もちろんAは証拠を残していない。それでMは証拠をねつ造した。政府内ではこの現金の出入りは国防のためで問題ない認識だが、この事実を知らない、もしくは知っていても、知らないふりをしてJ国の弱体化を狙うD国の利益を考える国会議員も大勢いる。ここにきて、あるマスコミがMの妻の経営委する学園のアップを映してしまった。
まずい。門構えがJ国のそれでなく、明らかにK国風建築。教育理念はAの喜びそうなものにしたが、建築は自分の祖国の建築にしてしまった。誰がみてもK国の建築物だとわかってしまう。もちろんMがD国人であることも。この映像のおけげか、J国人の何割かがMの振る舞いがD国、K国ではないかと疑い始めた。
ここまで自分をされけだしたのに、Aは未だJ国のリーダーのままであり、D国からの締め付けが厳しくなった。
Mは駒として文部省役人を使うことを考えた。この役人は規制改革で今まで先輩たちが守ってきた既得権益を奪われたことに怒っていた。また大物政治家を身内にもつ、プライドの高すぎる人物である。この人物ならばなかった文書を作製して、不満くすぶる文部省内にメール添付して、文書があったと嘘をつくのは平気なはずである。マスコミにお金を蒔けばフォーマットの違いくらいは目をつぶってくれるであろう。とにかくマスコミはお金さえだせばこちらの意図した番組を作ってくれるのだから。
スパイMはAを恨んでいた ねつ造ライター @syousetu2017b
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