「北国」を含む小説

編集 　アルカシア大陸の北東に位置する極寒の国、リスバーナ北国（ほっこく）。ある日突然、隣国のマクルナ国に奇襲を受けて惨敗した。そのマクルナ国側から突きつけられたのは、王女トゥ…

桜なんて咲かない、雪の積もった北国の卒業式の朝。

冬の終わりと聞けば、誰もが青い空の下の明るい日差しと萌える緑、柔らかな花の色を思い浮かべるだろう。残念ながら見上げた空は暗く、重く、厚い雲に覆われている。 一人、北国の寂れた駅で…

全四話。 北国の氷に閉ざされた河の道、その道で心中を選ん若者たち。そして少年だけが生き残った。少年は今年も花束を抱え、この北河にやってきた。犬橇を操り、目的地に向かう。その厳寒の…

北海道にあるバー『琥珀亭』でひょんなことから働きだした尊。 常連客のお凛さん、先輩バーテンダーの暁、そして美しくもどこか謎めいた店長の真輝たちと出会うことで、彼の人生が変わりだす。

（全三話） 父母を亡くし、僧侶の祖父母と寺で暮らす高校三年生の男子（卓哉）は、受験勉強もままならず、虚ろで孤独な生活を送っています。 思いを抱いている少女（有子）を巡って、東京か…

まちかり、映像関係の仕事をしていました。 次の現場に遅れて参加することになったまちかりが、到着したホテルで見たものは…… 実話です。

季節は冬。透は北国の青鷺小学校に転校してきた六年生だ。変わり者の女子、真杉から「学級文庫の『ゆきおんな』を読むと不幸になる」という噂を聞く。『ゆきおんな』は、青鷺町の雪女伝説らし…

あのときも、甘い乳の雫をぽとりと落としましたような、美しい梔子が咲いていました。 舞台は、くちなしの香りが仄かに漂う北国の古い邸。 現在の家主であるミーシャのもとで暮らす…

ゆあんさんの自主企画『筆致は物語を超えるか【雪を溶く熱】』参加作品です。 ある雪の降る夜、美冬の元を訪ねてきたのは、幼馴染の秋人。 住み慣れた土地を離れて、北海道へ行こうとする…

高校時代、北国の田舎から東京へ引っ越してきた工藤そのえは、あるトラウマを抱えていた。そうして迎えた、東京での初めての冬。そのえは駅前の広場で、ハリネズミのようなツンツンとした髪の…

　最強魔術師の俺、聖女にフラれました。だから腹いせにパーティを抜けた。魔王に挑む決戦直前に。仕方ないよなぁ？俺は根暗な魔術師で、友達がサキュバスしかいないような奴だから。 　勇者…

世界は大きく４つの国に分けられていた。それぞれの位置する場所から、「北に位置する北国、東に位置する東国、南に位置する南国、そして西に位置しつつ最も科学技術が進んだ国、中央大国」と…

　北国のとある一帯で、一年中吹雪の止まぬ山郷があるという。なにぶん嵐のように強い風と視界の悪さで、立ち入るものは愚か住う人などおらぬ。だがある場所を境にその雪もぴたりと止まる。 …

「物理演算」 物理法則を管理している計算処理。 これがバグるといろいろやばい。ゲッダン！！ ↓前回の投稿↓ 『あなたが悲しむ度にまた地図が書き換わる』 https://kak…

北国の辺境で思いがけず再会した、かつての旅の仲間たち。しかし、少年カテナは記憶を失っていた。 戸惑いながらも一行は何とか再び仲間となり、廃炭鉱に棲むという獣人“狼男”の探索に乗り…

《裏側》という異世界が現実世界と隣り合わせに存在している少しずれた現代日本。北国の田舎の小都市、朝州市ではデブリと呼ばれる怪物たちが大量に発生する異常現象が起きていた。仕事が出来…

実家暮らしのアラサー男が仕事を辞めて旅に出るらしい。北へ、北へと向かった先に見たものとは。

ある冬、異常気象の波が北国を襲った。 甚大な被害をもたらしたその災害は「雪災」と呼ばれ、夥しい積雪は静かに北国を沈黙させていった。 しかし十数年も経つ頃には、容赦なく押し寄せる…