概要
転校生二人組が、雪女の謎を追う!
季節は冬。透は北国の青鷺小学校に転校してきた六年生だ。変わり者の女子、真杉から「学級文庫の『ゆきおんな』を読むと不幸になる」という噂を聞く。『ゆきおんな』は、青鷺町の雪女伝説らしいが、読むと透のイメージの雪女と違う、幸せな結末の物語だった。
本好きという共通点があり真杉と話すようになる透。しかしある日を境に、真杉はクラスの皆から無視されるようになる。それを見て透は悩む。姉に相談すると、「転校生ってなんのしがらみもなくて自由なんだよ」と背中を押され、真杉に話しかける。が、透までクラスメートから無視されてしまうことになった。透は真杉が夢中になっている『ゆきおんな』の研究を手伝うことに決める。
透と真杉は出版社を訪ねる。作者は他界していたが、三十年前お年寄りから取材していたことを知る。お年寄りに会
本好きという共通点があり真杉と話すようになる透。しかしある日を境に、真杉はクラスの皆から無視されるようになる。それを見て透は悩む。姉に相談すると、「転校生ってなんのしがらみもなくて自由なんだよ」と背中を押され、真杉に話しかける。が、透までクラスメートから無視されてしまうことになった。透は真杉が夢中になっている『ゆきおんな』の研究を手伝うことに決める。
透と真杉は出版社を訪ねる。作者は他界していたが、三十年前お年寄りから取材していたことを知る。お年寄りに会
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!思春期の若者達の感性や個性が自然にかつ魅力的に描かれている
地元にあるゆきおんな伝説に絡む謎を究明しようとする少年少女の話であるが、単なるストーリーの羅列に終わらず、登場人物の会話から浮かび上がる個性の輝きや、思春期特有の微妙な人間関係が、この話を豊かに肉付けしていて、読む者に納得と充実感を与えてくれる。作者の感性の豊かさや優しさのたまものであろう。準主人公である真杉という少女に会ってみたいという気持を強くした。
全体として、表現は自然で説得力があるが、年齢設定がもう少し上かなと言う事と、結末が若干急に感じられた事、を除けばもうプロの仕事だと思う。アマチュアの作品という事を忘れて、最後まで読んでしまった。
今後もこのような作品を展開して欲しい。