雪を溶く熱

作者 無月弟

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73人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

いえ、切ないお話だと思います。幼なじみが遠いところへ旅立ってしまうのですから。
しかもその幼なじみは、子供の頃は頼りなく手がかかる存在だったので、主人公が心配して彼を引き止めようとするのもわかります。

ただ……ですね。この物語、途中でとある事実が発覚します。
それがわかった時には、切なさが吹き飛んでなんだか笑ってしまいました。

短いのでぜひ読んでみて下さい。
こちら、同じプロットを元にして書く自主企画の参加作ですが、プロットを知らなくても知っていても楽しめると思います……!

★★★ Excellent!!!

 本作が、ゆあん様の『筆致は物語を超えるか』企画の『雪を溶く熱』のトップを走っていることは最初から知っていた。

 拝読し終えた後に、『筆致を追求した作品ではない』ことを理由に、かなり厳しい評価をしてみた。
 本来、『筆致の優劣を競うべき企画であるところ、最近はアイディア勝負の作品が多い』と感じていたからだ。
 もちろん、それがダメなわけではないが、現時点で最も評価を集めている作品が筆致を尽くしていない作品であるのはどうかと考えたからだ。
 本作の評価を星2つ以下にして、差を詰めたいと思ったのである。
 しかし……。

 本作は非常にバランスが高くて目立った欠点がなかった。隙がないというか。

 筆致が優れているわけではないが、かといって失点するほど酷いわけでもない。
 むしろ、筆致を追求すると却ってバランスが悪くなってしまいそうだ。
 アイディアに優れ、文章に問題がなく、元より読者のツボを熟知したストーリー展開に定評のある作者様である。
 以前は推敲不足が原因の誤字等が散見されたが、今回はそれすらも全くなく。

 星3個付けざるを得なかった。つまり、正真正銘のトリプルスターである。
 もし私がこの作品に星2つしか付けないとなると、それは私の中で八百長クラスの不正行為である。

 リアリティに欠けるとか、ツッコミどころは多いのだが、それをするのは野暮でしかない。
 この作品はリアリティがないことが強みなのだ。それも踏まえた上で絶妙なバランスで描かれている。

 正直、私が拝読した無月弟様の作品でも最もバランスが良くて優れていると思う。

 冒頭の仕掛けからラストまで、隙のない極上の物語をご堪能下さい🎢

★★★ Excellent!!!

同じプロットから綴られた物語のひとつです。
気弱な弟分と、強気な姉貴分。
いつの間にかたくましく成長した彼の望みとは──?

……うん。最初は疑問符。それからエクスクラメーションマーク。そして、納得……というか、笑ってしまう。
そんな解釈があったなんて!!

★★★ Excellent!!!

弱虫だった秋人。
美冬はいつも助けてあげていた
弟のようにかわいがっていた、幼馴染。
寒いのが苦手なのかあたたかいところへ
行きたいとずっと言っていた。
とうとう旅立つという。
美冬は止めます。
あんたみたいな弱虫が知り合いもいない土地で
ひとりでやっていけるわけないでしょ。

おとぎ話みたいなファンタジックで
かわいらしい、でもちょっぴり切ないお話。

★★★ Excellent!!!


 冒頭、ちょっとした謎が隠されているのですが……。

 その謎を抜きにしても、十分面白いのが凄いです。
 内容的には感動させる系のお話なんですが、冒頭の謎がいいスパイスになっていて、ニヤニヤする笑いが止まらない。

 ラストの涙。二人の別れ。そして白い雪と、彼ら。
 文句なく面白いです。

★★★ Excellent!!!

いつまでも弱っちい弟分だと思っていた秋人が、
一人で南の島、北海道へ旅に出るという。
心配する姉貴分の美冬は本心を語らず、
彼をなんとか行かせまいと試みるが秋人の決意は固い。
やがて旅立つ日、美冬は秋人の成長を目にして彼の背中に叫ぶ!

またしても作者の発想にヤ・ラ・レ・タ~
ズドンとやられたい方も、そうでない方も、どうかお読み下さいませ。
美冬のはなむけの言葉に笑い、倒れ込みます。

★★★ Excellent!!!

ちょっとこの作品をレビューするには自信がなかったのですが、
他の人のコメントを見るとどうやら同じことを考えているみたいなんで、
多分だけど私のとらえかたは間違ってはいないはず。

途中でぶっ飛ばされる疾走感ある男女の物語、
読めば何故私含める読者が戸惑うかわかるはず、
さらに自主企画の設定を見れば、さらに戸惑うはず、
何が起こったのか私にはわからなかったんだぜ……。


わかることはただ1つ。この方でないと書けない物語だコレ。