北国の街角で
勝利だギューちゃん
第1話
雪が積もった。
ここは、北国。
毎年の事だ。
珍しくもなんともない。
逆に降らないとしっくりこない。
なので、年中ホワイトクリスマス。
街では寒いのに、ミニスカサンタの女の子が、バイトしている。
若い女の子は、寒さよりも可愛さ優先らしい。
自分を美しく、かわいくみせるためには、努力を惜しまない。
「ねえ、どうして女の子は、そんなに短いスカートを穿くの?」
仲のいい女の子に尋ねた事がある。
「自分のルックスに自信があるからよ」
そう答えたので、再度尋ねた。
「じゃあ、どうして君もミニスカート穿くの?」
時間が止まった。
「失礼ね。私はかわいくないの?ルックス悪いの?これでも、読者モデルをしてるのよ」
怒られた・・・
「それに・・・」
「それに?」
「ミニスカートは、若い時にしか穿けないからね」
自分の一番美しい時代を、写真に収めておきたいのね・・・
確かに、20歳前後が、もっとも美しく輝く年ごろだ。
「後・・・」
「後?」
「・・・くん、君のためでもあるんだよ」
「僕の?」
『クリスマスには、私を届けます』
北国の街角で 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu
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