「カクヨムコンテスト10 【短編】」を含む小説

幻想的な短編小説を書いてみました。 楽しんでいただけたら幸いです。

遠い昔、光に満ちあふれ、乾いた風の吹く国で。 国で五本の指に入る強さを誇る騎士ファリドは、市場で異国の奴隷の少年に一目惚れする。 少年を家に連れ帰ったものの、嫌われ恐れられると思…

茜には、八歳年下のきょうだい、すうちゃんがいる。幼いころのすうちゃんは甘ったれでいつも茜の後ろに隠れているような内気な子だった。茜はそんなすうちゃんが可愛くてたまらない。でも、同…

私はあの子にこう言った。 『このことはだれにも言わないことね？』 怖がられたかも知れない。 それでも私は……。

高校生の一狩逝人(ひとかり　いくと)は代々ヴァンパイアハンターを生業にしている家系で、逝人もヴァンパイアハンターをしている。 まだ駆け出しのヴァンパイアハンターの逝人は、祖父や…

蛇に足がないので代わりに俺が歩く。 お題で執筆!! 短編創作フェス参加作品です。

カクヨムコンテスト10短編、応募作品。 私の今年の漢字をテーマにして、 エッセイを書いてみました。 ご覧いただけると嬉しいです。

　床やカーペットではダメ。もちろん砂浜も違うのだそうで。 畳の上に立つ素足の、特に爪先がたまらないとのことでした。

これは、失恋した女性の喪失と再生の物語。 ＊クロノヒョウさん主催『お題でカクコン挑戦企画④』参加作品＊ お題「曇り空とマスカルポーネ」 ・ジャンル指定「現代ドラマ」 ・400字…

神的存在の一人である宮沢賢治先生を脳内に召喚し、書いてきた手紙を読み聞かせるという謎エッセイ。 作家になりたい凡人が、脳内にいる文豪へ送る６通の手紙。 作者の想像の中の先生像…

※縦組み表示を推奨しております。 カクヨムコンテスト10【短編】、みんな集まれ！萌花のいっぱいアワード！【要項必読】参加作品

森林保護官の青年・風人（フウト）は、冬の日のパトロール中に１羽の白鳥を見つける。 白鳥は鞭で何度も打たれたような怪我をしていた。 管理小屋へ連れ帰り、怯える白鳥を宥めながら治療保…

白雪姫の前日譚シリーズ第三弾。貴族に生まれ、必死に自身を磨いてきた美しいご令嬢が、あのおとぎ話のあの王妃になったのは……こんな理由だったらやだなぁ……な物語。 (一応、かなり遠回…

音もなく降り積もる雪。 白くてきれいで冷たい雪。 それらに包まれ神様の御手へと導かれるのだ。 ＊この物語は自殺を美化し、誘発するものではありません。 ＊＊＊追記＊＊＊ …

　一本のマニキュアが、つま先の話へと展開させた。

僕は四歳のとき山で道に迷い、大きなクスノキに棲む木霊（こだま）と出会った。 こだまは、そのまま山を離れ、僕の家の庭にあるクスノキに棲みついた。 子どもの姿をした木霊と僕は、友だち…

カクヨムコンテスト10【短編】参加作品 読んだらきっと前を向ける。約400文字の小説です。

雷を怖がる少年に兄が渡してきたのはストームグラス。 少年は手のひらの中で咲く白い結晶に目を奪われる。 怖がりな少年がストームグラスを観察しながら少しずつ世界を広げていく1年間の…

【……私、もう一度、あの曲が聴きたかった】 今日、親にも内緒で初めて悪いことをしてしまった。学校を無断で休み逆方向のバスに飛び乗って向かった先とは……。 僕、猪野宣人（いのせんと…

　年老いた大魔導士ディックは余生をのんびり暮らそうと離れ小島に移り住むが――。 　そこで起こった騒動とは？　島の漁師たちに恐れられる幽霊船の正体とは？ 　一発ネタだったはずがま…