突然、タイトルの登場人物のひとりが亡くなってしまう。ショッキングなシーンから始まります。
主人公は「かえで」と暮らし始めて、少しずつ、生活や人物の背景が明らかになっていきますが……この物語が描こうとしている最大の秘密は、最後まで読むことによって浮き彫りとなります。
これは「恋愛小説なの?」少しそんな事を頭によぎらせながら、物語の展開を推理するように読みました。
じわじわ、じわじわ。
読み終えてから、今までに読んだシーンの中に織り込まれていた、主人公の気持ちの真意がわかるような作品です。
物語はもちろん、研ぎ澄まされた文章も……拝読しながら、光景が浮かぶようでした。
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犀川ねえさんの作品は、いつも楽しみに拝読しています😊
シュミ書きの私からは、なかなか適切な言葉が出てこないのですが、人を想う気持ち「愛」の描かれ方がとても興味深かったです。
素敵な読後感をありがとうございました🌠