一郎丸ゆう子

笑っちゃいけないけど笑ってしまう、肉食女子に見事に食われた話。自分から食われに行ってる感がしなくもない。
これもひとつの愛の形なのか。食われないように完全防備して、是非ご一読を。

生きることに無欲なようで貪欲で、人の性。

愛することを諦めたようで未練がましく、女心。

矛盾という、この世の極上な遊びを味わえる短歌。

人は生きる、戦地でも。命は尽きる、平和でも。時間は平等でも、環境は不平等だから、平和の中に生きる者として何が出来るのか、何をすべきかを訴えかけてくる、強力なメッセージの十首です。

陶酔の世界に吸い込まれる呪文、聞き入って眠ってしまうと、壺に閉じ込められていた魔女が蘇って、強力な媚薬を嗅がされてしまうのでご用心を🧙‍♀️🫙

　決して知ってはいけない世界の秘密を知ってしまったかもしれない。そんな魂の昂ぶりを感じる、春という季節に隠された見えない世界の美しい陰謀のような俳句集。 　巻き込まれれば、甘美な恍…続きを読む

　こういうこと、こういうこと。スーパーの野菜売り場と果実の共撰所で働いたことあるけど、野菜が歩いてスーパーの棚に並ぶわけじゃないってことを思ったら、本当に買えなくて困ってる方には申…続きを読む

　大人のトイザらスあったらいいなって思ってたけど、そうかアルバイトすればいいんだ。タイミーとかもあるしね。 　でも、仕事になると、義務が生じるのと怒られるのが嫌なので、他人の体験談…続きを読む

　全く不純物の入っていない、完全に透明な氷の中で燃えている鬼火を眺めているような、離れがたい微かな恐怖と、近づきがたい仄かな喜びを感じる短歌。

海の中じゃなくて、空の上の龍宮城に招待された浦島太郎さんの物語かな。玉手箱の中にはいったい何が入っていたのでしょうか。

自分で俳句を作るのも楽しいけど、人の句を肴に遊ぶのも一興。これを肴にまた一興。自分で作れない人も楽しめます。

敵は本能寺、じゃなくて家庭に。 実母が天敵という人は、意外と多い。 声をあげない、あげられないサイレントマジョリティーを含めれば、それはかなりの大多数になるかもしれない。 現…続きを読む

あれ、この感覚、なんか覚えが。 思い出した。昔、筒井康隆氏の七瀬ふたたびを読んだ時の衝撃。 レアな能力を持った者は、ときに、その能力に人生を翻弄される。 それは神に与えられたギ…続きを読む

　人間関係を磁石で例えることはよくあるが、はたしてN極とS極の関係は対等なのか。 　その関係に疑問を持ち、決意し、実行に至り、その結果の”今”、までの作者の心境の推移が、絶妙なトー…続きを読む

「かえりたい」 疲労と苦悶の中で、こう呟いたことはないだろうか？ そこは、すでに帰っているはずの我が家なのに。 いったい自分はどこへ帰りたいのか、本当に帰りたいのか。 ここ…続きを読む

　良心が全ての悪意を巻き込んでしまう世界になればいい。でも、無理だね。そう思っていたさっきまでの私に 「もう、その世界になってるよ」 と囁きかけてくる、残酷過ぎて、優しくて、や…続きを読む

　昭和の晩夏の海に忘れられたラジカセが、急に喋りだした。 　時代の流れで遮断されていた電波が、時空の歪みで風に流されて令和の電波に乗ってしまったんだろう。 すごい雑音。 　で…続きを読む

　希望と絶望は、進化の過程で染色体の数が少しだけ変わってしまっただけの、元々同じ生き物なんじゃないだろうか。 　背中合わせですぐそばにいるのに、お互いを確かめ合うことができず、人は…続きを読む

　アメリカの場末の酒場に置かれている、何年も調律していない古いピアノから弾き出された激しいジャズのように、予想外の場所を撃ち抜いてくる言葉の連射に、安酒をあおりながら拍手と口笛を送…続きを読む

　昭和の物書き志望者なら、一度は憧れたであろうモンブランの万年筆で原稿用紙に向かう後ろ姿。 　本来はその原稿用紙に載せるべき文章を生み出さなければ意味がないのに、原稿用紙にモンブラ…続きを読む

　医者のもとには体と心を病んだ人たちが、救いを求めてやってくる。 　医者の前では、時に恥部をあらわにしなくてはならない。 　体の恥部よりも見られたくない心の恥部を、31音の錦に…続きを読む

　戦国の武将たちは何を思って戦い続けたのか。そして、志半ばで散っていった御霊は来世の自分に何を託したのか。 　多くの人が、あの時から人生をやり直せたらと考えたことがあると思われるが…続きを読む

　人は死を恐れながら魅せられて生き、生を慈しみながら憎み死ぬのかもしれない。 　死は生の搾取なのか、生からの解放なのか。 　この生と死の間にある暗渠に架けられた言葉の橋を渡れば、…続きを読む

　この世に家事を完璧に出来る人は1人もいないだろう。もし、いるとしたら、その者は世界を制するだろう。 　それは、日本の総理になるよるよりも、アメリカの大統領になるよりも、はるかに難…続きを読む

闇があってこその光。闇を認めれば生まれる癒やし。

主婦の日常を吐露して適切に五七五に纏めて、可笑しみと悲哀をうまく表現していますね。
言葉が体当たりしてくるような、表現力の豊かさを感じました。

PTAを大奥に例えるとは、なるほどなアイデア。こんなにぴたっとはまるんだあと感心しました。