一言一句に登場人物の心情が詰め込まれているような、流れるような物語です。さっぱりしているはずなのに心をえぐられたように印象付けられて、一回読んだら忘れられなくなります。たった数千文字でここまで“全て”が詰め込まれている作品はさほど見たことはありません。読み終えた後に、キャッチコピーの『ねえ、恋の歌は何曲目が好き?』これを思い出して、自分に問いかけてみてください。きっと、読んだあなたの考えが変わるはずです。さらっとして、それでいて余韻の残る素晴らしい作品を、ぜひ読んでみてください!