「#願い」を含む小説

　初夏のある日、十三歳の少女である真野舞（まの・まい）に、身に覚えがない届け物が届く。届け物の段ボールを開けてみると、その中身は、蒼い宝石が嵌め込まれたペンダントだった。 　ペ…

弱い妖怪は徒党を組む。 とある獏は序列最下位となり、悪夢を喰えず焦っていた。推奨されるのは『妖怪の力を持って夢を叶え、ネタバラシで悪夢とすること』。人間の願いは『親友がほしい』だ…

ちょっとした童話です。

一人の村人がいた。彼は選定の剣を抜いた事で勇者に選ばれ、魔王討伐の任を負う事になった。神の寵児である少女の力と、選定の剣によってもたらされる力を振るい、彼はついに魔王のもとへと辿…

名門校というわけではないが、古い歴史をもつ御守(みもり)学園。 校舎裏の丘にある大きな桜の木。 学園を見守るようにそびえ立つその桜には伝説があった。 「桜の木の下で告白が成功する…

主人公・高峰竜太は、三日前に祖父・竜蔵を亡くしたばかり。遺品整理を頼まれた竜太は、ひょんなことから竜蔵が死後49日間の滞在を許された『中間霊域』へと迷い込む。そこで成仏できず、こ…

かつて悪魔は、魂と引き換えに、ヒトの欲望を叶えた。 時代は変わり、悪魔たちは会社を作り、業務として「契約」をするようになっていた。 定番の「魂集め」は、下っ端悪魔の外回り仕事と…

　ある日運命の神は、どこにでもいるような異世界トリップした少年からの嘆願書を受け取りました。 　彼の願いは、ゴブリンが倒せないから何とかしてくれとの事。 　次々と身勝手な願いを押…

　八月半ば、お盆の季節となると、仏壇や玄関先に精霊馬と呼ばれるナスやキュウリで作った牛馬を飾る伝統がある。 　それは亡くなったご先祖様達があの世とこの世を行き来するための乗り物で…

「みにくいアヒルの子」って童話あるじゃないですか。あれ僕嫌いなんですよ。なんでかって言うと、みにくいアヒルの子は結局、美しい白鳥にならなきゃみんなに愛されないじゃないですか。 …

　新天地での生活を初めた俺。新しいアパートでの暮らしに慣れてきたある日、部屋に見知らぬドアが現れ、女性が倒れていた。 　俺は女性を助けるのだが、その時、彼女は俺にこう言うのだ。 …

　藤木裕太（２６歳）は小尾橡（くぬぎ）（同年）と二人暮らし。 　不況の折、週六日、プラスチック工場と引越し屋に勤め、糊口を凌ぐ。 　裕太は異常に健康だが、一方のくぬぎは自分では動…

　これは俺と少女の物語。儚げで優しく、健気で繊細な、胸がツルペッタンコで顔立ちの整っていない不幸な少女と、それを見守る勇敢な俺の物語だ。 　それはまるで、雪山で遭難した小屋の中…

高校生の千晶（ちあき）がマンションのエレベータで偶然一緒になったのは、幼なじみのマー君だった。同じマンションに住んでいながら、中学も高校も別々で、すっかり疎遠になってしまったマー…

恋人を失った少女が浜辺で出会ったのは、一人の老人だった。 彼との出会いがきっかけで、少女は大切なことを思い出す。 ……本当に大事なものは、案外すぐそばにある。普段は忘れていて…

一人は小さな村で雑貨店を営む少女、一人は歴代最年少で騎士団長となった少年。二人はある別々の事件で偶然出会う。しかし、それはやがて世界を揺るがす大事件の始まりにすぎず…… 少女は…

『かわいいロリに転生したい』 　日々そう嘯く高二男子は、目覚めると、見ず知らずの森の中にいた。 　しかもその見た目が、金髪ロングのロリっ娘になっているではないか！ 　願いが叶っ…