星くずの雪 ～ ポンコツ悪魔とぼくの クリスマスの冒険〜

かつて悪魔は、魂と引き換えに、ヒトの欲望を叶えた。

時代は変わり、悪魔たちは会社を作り、業務として「契約」をするようになっていた。
定番の「魂集め」は、下っ端悪魔の外回り仕事となり、悪魔たちは早く出世して、そんな仕事から足を洗うことを望んだ。

使い魔「ハチ」のポンコツご主人様もまた、そんな下っ端悪魔のひとり。

顔だけはバツグンにいいものの、頭はお花畑で、妙な信念を持って生きている三流悪魔だった。

あるクリスマスの日、元気な少年「幸也」は、そんなポンコツ悪魔と使い魔ハチに出会う。

幸也は、重い病気で入院している友達の女の子「さくら」を楽しませようと、悪魔に「楽しいクリスマス」を依頼する。

その願いは見事に果たされ、幸也の魂と引き換えに、みんなは楽しい時間を過ごす。

だが桜は、死神…続きを読む