概要
ループ能力者の末路
一人の村人がいた。彼は選定の剣を抜いた事で勇者に選ばれ、魔王討伐の任を負う事になった。神の寵児である少女の力と、選定の剣によってもたらされる力を振るい、彼はついに魔王のもとへと辿り着いた。辿り着いたが無残に敗北した。彼は願った。「過去に飛ばして、やり直させてくれ」と。選定の剣はその願いを聞き届け、彼を過去へと送り、繰り返させた。何度でも、何度でも……。 (小説家になろう同時掲載中)
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!魔王と闘い続けた永遠よりも長い一年
弱かった主人公が過去に戻り、未来の知識や密かに鍛え上げたスキルを活かして大活躍。近頃のWEB上のファンタジー小説では頻繁に見かける設定だ。
一見、本作もそうした作品のように思われるのだが……。
勇者である主人公は魔王との戦いに敗れ、とうとう力尽きる。だが彼が死ぬ直前の「過去に飛ばして、やり直させてくれ」と願ったことで、選定の剣の力により彼は一年前の世界に戻ってくる。
そして彼の途方もない戦いが幕を開ける。
魔王の前に立っては剣を振るい、命を落としながらも魔王の弱点を見つけ出すトライ&エラーの日々。
甦るたびに魔法を覚えたりして強くなっていき、徐々に魔王との力の差は埋まっていくが、埋まった…続きを読む