「怪異 連作短編」を含む小説

怪異はいつだって俺たちの隣に寝そべり、大きな口を開けていた。 結界が張り巡らされた魔都のようなこの街に アイツらはするりと入ってきて、我が物顔で振る舞う。 ここに巣食う精霊と何…

東雲大学のとあるサークル「百目鬼倶楽部」。 都市伝説に街談巷説、怪談やオカルト話。 そういったこの世ならざるモノについての相談を受け付ける彼らの一員に「怪異喰い」と呼ばれる一人の…

冷蔵庫の中にあった、くみ子のプリンをたべてしまったジョイは言い訳を考える。

是非こちらと合わせてどうぞ。 https://kakuyomu.jp/works/16817330654376200502

東雲大学のサークル棟、その端っこにある百目鬼倶楽部。 そこにある部室（事務所）に、幽霊や都市伝説などの事件の相談に乗ってくれるという噂を聞き足を運んでいたのは、コンビニアルバイト…

　俺のノートには奇談が詰まっている。 「街角で見えないナニカが足にまとわりつく」 「電車の中で姿の見えないナニカに腕を引かれる」 　どれも友人が体験した不思議な現象だ。 　科…

　大学生・稲谷が、ある心霊スポットにまつわる怪異をきっかけに、怪談を蒐集し始める。怪談を聞き集めるにつれて人が集まり、怪異もまた寄り集まる。 　不穏な人間と得体の知れない怪異が淀…

縁間骨董堂はF県F市の目抜き通りに存在する県警御用達の骨董品店である。 ここには様々な問題を抱えた人間がひっきりなしにやってくる。 そして今日もまた、厄介な話を持ち込む人間が一…

古びた民家の縁側で、ひっそり語られる不安で不穏な世間話。 昔からの顔馴染みの『何をしているのか分からない』職業不詳のご近所さん・日下が暇潰しに語る、怪異というにはささやかで与太と…

寂れた地方都市、地元では名の知れた幽霊屋敷に関わってしまった連中の話です。 どこからでも読める、一話完結が基本の地味で薄暗い怪談連作短編です。

怪異譚や都市伝説の関わる風変わりな事件ばかりを解決する探偵、「藤間 澪」。 そして彼女を「怪異殺し」と信じ、弟子を自称する助手の「名張 桃瀬」。 此度の怪異は”殺戮オランウー…

「お金が、ない――」 拝啓　去年のわたし 知ってました？ お金がないって、やばいんです。 お先真っ暗。ほんとに真っ暗――。 なんとしてもバイトがしたい女子大生・鏡餅子が偶…

　異能の血をもつ人間を集めた高大一貫の女子校、青純女学院。 　一般家庭からの入学を果たした高校一年生の柏李来。入学後、執り行われた寮の懇親会である『純血会』にて、稲生令と出会う。…

妖怪が人間の文明のインフラに組み込まれてから、早何年。 俺が局長を務める羽目になっている“怪異運用技術開発局”は新たに人類が支配下に置いた妖怪を見つけては、文明の利器として有用性…

〈がりあ〉地方の寒村さん・まろで、孤独に生きる少年・涛（とし）は、海から流れついた異人の少女を拾い上げる。少女は言葉をしゃべれず、足も不自由だった。涛と従姉のさよりは、村人から少…

全ての男は逞しく、全ての女は美しい。 剣と魔法の異世界イリシアを舞台に偉大なる男を目指すカブリ、鉄弓のブレト。 二人の英雄が数々の脅威と怪異に立ち向かう。 基本的に一話完結型と…

──差し出すその手が空を切るかどうかは、差し出してみないとわからないのだから── とある田舎町に様々な"縁"が常人より僅かに深い少女がいた。特別な力は持たないが、"彼等"に寄…

表情から感情の一切が消え失せた売れない戯作者――佐倉（さくら） 雀の羽根のような色合いのフワフワの髪を持った少年――すずめ丸 そんな二人の長屋にやって来たのは、長雨が妹のせいか…

どこかの山奥には深い竹林が広がっており、そこには一人の少女が捕らえられていた。 彼女の名前は、かごめ。齢は十五歳であり、竹林の中にある小屋でずっと生活していた。 しかし、孤独と寂…

山中に迷い込んだ佐久田たち三人は、偶然出会った羽切と名乗る若い女の誘いを受け、彼女の家へと招待される。 一晩の宿を得る代わりに、恐い話が好きだという羽切に怪談会を提案され、そ…