蛮族とエルフ

不立雷葉

第一紀

偉大なる男を目指して

 どこにあるかは誰も知らない。ある人が心で描いたものかもしれない、夢の階段を下りた先に広がっているのかもしれない。もしかすると遥か遠くの銀河にある星の一つかもしれない。

 けれども確かに存在する剣と魔法の世界。その名をイリシアという。


 全ての男は逞しく全ての女は美しいこの世界の中心は、王侯貴族から物乞い、旧く強大な神から鼠まで、あらゆる階級あらゆる種族が集うパンネイル=フス、またの名を<混迷の都>といった。

 このパンネイル=フスから遥か南西の熱風吹き荒れる地に<峻険なるダンロン山>は聳え立っていた。雄雄しく伸びたその山麓は天を貫き、常に白銀に覆われて決して地肌を晒す真似はしない。


 そのダンロンの山には頑健さで知られるある一族が古来より住んでいた。<峻険なるダンロン山>の自然は過酷で水に乏しい、木は生えても低木しか育たず住まう生き物たちも同様である。頑健な一族も例外ではない、彼らの背丈はもっとも高い男でも一六〇かそこらしかない。だが彼らの骨は太く、肉は鋼のように硬く、その名に相応しい頑健さを誇っていた。

 ある時、戦士の妻が赤子を孕んだ。この赤子はまだ胎の中にいるうちから大きく育ち、母の腹は風船のように膨らんでいた。生れ落ちる時などは相当に難しく、お産の無事を願う祈祷師が刃物を使わねばならぬほどであった。


 生れ落ちた男児の産声は雲上だけでなく、遥か眼下に広がる<寂寥の砂漠>にまで届かんばかりである。一族のほとんどを取り上げたといっても過言ではない経験豊富な祈祷師も赤子の大きさには目を見張った。戦士の父は祈祷師と寝ずに語り合い、彼をカブリと名付けたのである。

 カブリは胎から出た後も多くを求めた。母の乳が枯れ果てるまで吸い尽くし、肌の赤みが抜けぬうちから大の字になって睡眠を貪った。さらなるものを求めて泣く時は地を響かせる。


 父や母だけではない、一族の者全てが大きな赤子を話題に出すのだった。カブリは強く育つだろう、一族の中で最も強い戦士になるだろう。いやそれどころではないだろう、彼はこの<峻険なるダンロン山>を護る者にすらなれるだろうと口々に言い合った。

 まだ言葉を解さぬうちからカブリは一族の期待に応えるかのように成長した。歯が生えれば生肉であろうと齧り付き、山羊の乳を浴びるように飲んだ。見る見るうちに育つ彼は同年の子らよりも大きく、自身の力を理解していた。


 だが彼は喧嘩ばかりをするのである。まだ齢五つになるかならない頃等、背丈こそ変わらないが三つも年長の男子をとっちめるばかりか、その前歯をへし折ったことすらあった。だが一族の誰もがカブリを叱りこそすれ責めはしなかった。

 そもそも喧嘩の原因は年長が顔立ちの割りには大きく育っているカブリを馬鹿にしたことにあった。幼いながらも容姿を貶めるその性根がカブリには我慢できなかったのである。


 どういうわけだかカブリが腕力を振るうときはそのような時ばかりだった。人を見下す馬鹿にする、誰かを陥れる、そういったものを見過ごせないのである。正義に溢れていたわけではない、彼は生まれつき邪悪に対する嗅覚に優れると同時に、邪悪の存在を許せなかった。

 一族の子らはそんなカブリを大将に据えるのだが、カブリは満足しなかった。子供の頂点に立ったところでなんの嬉しさも感じなかった。漠然ながらもガキ大将という役割はカブリの器には小さすぎると感じていたのである。


 カブリが一〇になり大人の入り口に差し掛かると、一族のしきたりに従って長大な剣を与えられた。男の証である。一族の男子ならば誰もが喜ぶ品だった。カブリももちろん喜び、身の丈の半分以上はある剣を片手で持ち上げて安々と振るう。

 彼の力強さは一族の誰もが知るところであったが、長大な剣を振るう姿を見て嘆息を漏らした。カブリは剣の使い方をよく学び、瞬く間に己のものとしていった。剣は彼の新たな手足であり、鋼の煌きは彼の心だった。


 一族の戦士は悦びながらカブリに剣を教えていくが、一人また一人と追い抜かれてしまう。一六になろうという頃、カブリよりも強い戦士は僅かしかいなかった。けれどもカブリは決して鼻を高くすることはない、彼は己の父である戦士には勝てなかったのだ。

 既に身長だけでなく肩幅、腕や足の太さまでも父を超えていたが剣の鋭さは超えられなかった。カブリにとって父は立ちはだかる壁であり、超えるべき目標であり、そして何より心の底から尊敬する男だった。


「俺は一族の中で誰よりも大きくなった、腕っ節だけなら間違いなく<峻険なるダンロン山>の中で頂点だろう。皆が口を揃えるからではない、この俺自身がそう思うのだ。剣だって俺は多くの戦士を打ち倒した、しかし親父殿だけは倒すことができない。それが俺には不思議でならぬのだ、親父殿よ。どうして俺は親父殿に勝てぬのだ?」


 父である戦士に打ちのめされ、頭に大きな瘤を作って倒れながらカブリは父に問うたことがある。小さくも大きな父は答えずに照れたように頬を赤らめてこう言ったのだ。


「未来ある戦士に答えを教えてやることは出来ぬ。だが<炉のゴルドクルム>はお前に答えを与えてくれるだろう。力の火に語りかけるのだ、瞳を開いて知識を乞うのだ」


 一族が信ずる神の名を出されてしまえばカブリはそれ以上言えなかった。父と肩を並べて帰ったカブリは、母の作る質素ながらも温かな料理で体を満たしながらじっと竈の中で赤々と燃える火を見ていた。

 <炉のゴルドクルム>は燃え盛る火の中に住まうという。竈の中にも焚き火の炎にも<炉のゴルドクルム>は現れ、時に荒ぶり白銀纏う<峻険なるダンロン山>を赤く照らすのだ。


 カブリは竈の中に息づく神に教えを乞うた。父に言われたとおりに瞳を見開き、<炉のゴルドクルム>のもたらす光で鋼を煌かせながら語りかける。神はカブリに知識を与えはしなかった。まだその時ではないのだと合点し、大きないびきを響かせた。

 明くる朝のこと、村は騒がしかった。広場にはみすぼらしい男が一人いて、一族は怪訝な顔で彼を囲んでいた。男は都から流れてきた吟遊詩人だった、彼の手には一二の弦が張られた楽器があるだけで他には何もない。


 身に着けた襤褸切れのような服と、楽器以外に彼は何も持っていなかった。詩人は自分よりも背が低いが屈強な男女に囲まれたことに震えていたが、それでも彼は手にした楽器の弦を爪弾いた。溢れる音に一族は色めき立つ。

 村には<混迷の都>と<寂寥の砂漠>を行き交う隊商が訪れることは多いが、それ以外の者が来ることは滅多にない。吟遊詩人が最後に訪れたのは数十年は前のことで、弦楽の音を初めて耳にする一族の者が大半であった。


 一族が好んで鳴らす太鼓や木管とはまた違う、体に染み入るその音に彼らは夢を見た。詩人は自らが奏でる楽の音に合わせ語った、モウランという偉大な男の伝説である。

 山の戦士である一族にとって、偉大なる男モウランの叙事詩はまたとない娯楽であった。詩人の語る偉大な男の数々の冒険譚に一族は血を沸かせ肉を躍らせた。


 氷雪を奔らせる長剣<狼の爪>を手に火を吐く地竜と戦うモウランの姿に戦士たちは胸を高鳴らせ、その結末を聞けば狂喜した。それはカブリとて例外ではなかったが、彼が特に深く感じ入ったのは戦うモウランではなかった。

 子を成しその子を育てる偉大な男の姿がカブリには父と被る様であった。吟遊詩人が奏でる弦楽と語りに耳を澄ませながら、カブリはついそれとなく父の姿を探す。父は詩人を囲む一団から離れた場所で腕を組み、静かに目を閉じていた。


 勇壮ではあるがどこか穏やかな音に影響されたところもあるだろうが、カブリの目には父のその姿が偉大なる男モウランその人であるように見えたのであった。この瞬間からカブリは父にさらなる尊敬の念を抱くと同時に、偉大なる男に憧れるようになる。

 モウランの英雄譚が終わる頃、赤い太陽は<寂寥の砂漠>の遥か下に沈み込もうとしていた。紺色よりも暗くなりつつある空には夜の星が輝き始めている。旅人の詩に感銘した一族は彼のために宴を開いた。


 年に四度ある祭りと変わらぬ豪勢さで、吟遊詩人に返礼するために太鼓と木管楽器を持ち出し一族の歴史を謳った。一族の目を輝かせた詩人の目が光っていた。

 明くる朝、詩人は既に旅の支度を整えていた。より多くの英雄譚を望む一族は彼を引き止めたが、彼はさらなる物語を求め<寂寥の砂漠>にあるオアシスを目指すという。詩人の決意は固く、彼が歩みを止めそうな気配はなかった。


 一族は帰りに立ち寄ることを約束させ、彼が砂漠で飢えぬよう乾かぬようにと可能な限りの糧食と水を持たせた。いつか彼がモウランに続く新たな英雄譚を語る日を心待ちにして。

 しかしその日は来なかった。


 詩人が村を発って一週間した時の事だ。巡邏していた戦士の一人が<寂寥の砂漠>へ至る道の途中で息絶えた彼を見つけたのである。

 亡骸の傍らには一族を悦ばした十二の弦を持つ楽器がへし折られた状態で転がり、襤褸の様な彼の衣服すらも奪われていた。一族が彼に持たせた糧食や水袋は痕跡すら見つけられない。


 山賊の仕業に違いなかった。カブリだけでなく一族は男だけでなく女子供すらも激昂した。<峻険なるダンロン山>で不逞を働く輩の存在に怒るのは当然のことだったが、それよりも自分たちに娯楽を与えてくれた恩人である詩人を惨殺したことが何より許せなかった。

 一族の戦士たちは早速集まり、東西南北それぞれ四つの隊に分けた。カブリは北を担当する隊に配され、仲間とともに殺気を漲らせ、日が暮れるまでダンロン山を汚す一派を捜索したのだが手がかりすら見つけられなかった。無念と憤りを手にカブリ達が戻ると、ちょうど他の隊も捜索を打ち切り戻ってきた。


 ただ、西の隊だけは戻ってこなかった。何かあったのだろうかと口々に話しながら、戦士たちは広場の中心で火を焚きながら待ち続けた。夜になっても西の隊は戻ってこなかった。

 戦士たちは火を絶やさぬように気をつけながら西を見ていたが、戻ってくるものはいなかった。西の隊に配された戦士の妻たちは家の中で<炉のゴルドクルム>に夫の無事を祈った。


 残った戦士達は当番を決め夜通し西の隊の帰りを待つことにした。しかしカブリは休息の順番が回ってきても母の待つ家に帰ろうとはしなかった、燃え盛る火を背中にしながら不安げに西を見つめるばかり。

 西の隊にはカブリが尊敬する偉大な父がいたのだ。彼はカブリがまだ倒すことのできない強大な戦士である。だから大丈夫だ、困難に見舞われたのは間違いないが必ずそれを打ち倒し帰ってくるのだ。そう言い聞かせはするものの不安は消えない。


「おいカブリ。お前の順番はもう回ってきてるぞ、早く家に帰ろう。お母さんはお前のことも待ってるに違いないぞ」


 年の近い若戦士がカブリに声をかけると共に、骨のついた肉を差し出してきた。カブリは脂の滴る肉を受け取ったが、不思議と噛り付いてやろうという気分になれない。胸のざわめきが臓腑を押し付け、食欲を失わせていた。


「すまぬが食う気が起きん。俺の代わりにお前が食ってくれ」


 手にした肉を突き帰すが、年若い戦士は首を振って受け取らない。


「馬鹿を言うんじゃない。これはお前の肉だ、それに俺はもう自分の分を食べた。親父さんのことを考えているのだろうが、だからこそ食べるべきだ。さぁいつもみたいに噛り付いて骨までしゃぶってみせろ」


「うむ」と答えはしたが手は動かない。

 じっと肉を見つめるばかりのカブリの背に衝撃が走り、よろめいた。若い戦士がカブリを元気付けようとして背を叩いたのだが、彼は自身よりも大きなカブリがよろめくのを見て目を大きく開き、口も同様の大きさで開いた。


「心配なのはわかるが、絶対に無茶はするんじゃないぞ。休めるときに休むんだ」


 そう言い残して若い戦士は帰路へとついた。カブリは振り返り、赤々と燃え盛る火の中心を見た。そこに住まう<炉のゴルドクルム>に語りかけ、父の無事を尋ねた。カブリの神は彼に啓示を与えなかった。風が吹き、火の粉が舞った。

 渡された肉に噛り付いたが飲み込むのに苦労した。何とか骨だけにした後、真っ白な骨を火の中へと放り込む。熱せられ、乾いた骨は音を立てて割れた。それは啓示かも知れなかったが、祈祷師ではないカブリに神の意思は知れなかった。


 東から冷たい風が吹き、夜が明けた。結局、カブリは家に帰ることがなく尊敬する偉大な父の帰りを待ち続けた。誰もが押し黙り、西の隊のことを考え祈っていた。

 そんな彼らの元に西の隊の戦士が一人だけ戻ってきた。その戦士は父と同じく、数少ないカブリが未だ勝てない強大な戦士の一人である。その彼は息も絶え絶えに至る所を赤く染めながら戻ってきたものだから、一族は騒然となった。


 傷ついた戦士は腕の腱を切られ、二度と剣を握れぬ体にされていた。彼は水を飲まされ、大きく肩を上下させながらも彼らの身に何が起きたのかを語り始めた。


「あれは東から来た賊に違いない、肩は俺たちより狭かったが背は俺たちより高く色は白かった。やつらは狡猾だ、俺たちが連中の根城を見つけて罰を与えようとした時に連中はすぐ武器を捨て降伏した。許すことの出来ない連中だが、戦う意思を持たない者を斬るのは恥だから俺たちは何もしないでいた。

連中は侘びをしたいと言ったんだ、罪を償うと言ったんだ。俺たちはそれをすぐに信じられなかったが、隊商から奪った荷物ややつらが手に入れた食物を全て渡すといってきた。俺たちは信じるしかない、やつらの言葉が本当か確かめるために根城へと行ったんだ、間違いだった。ダンロンに住まない男の言う事を信じた俺たちが馬鹿だった、それは罠だったんだ……」


 ここまで話したところで戻ってきた戦士は大きく息を吐き、そのまま息絶えてしまった。一族の怒りは頂点に達した、だがカブリのそれほどではない。カブリの怒りは尋常なものではなかった、音が鳴る程に歯を軋ませ髪は怒髪天を衝く。

 改めて討伐隊を編成しようと話し始めた一族の仲間を尻目に、カブリは村を飛び出した。静止の声が飛んできてもカブリの耳には入らない。怒りを燃料にしたカブリの足はダンロン山の麓に吹きすさぶ熱風よりも早かった。


 足を縺れさせることなく、礫に蹴躓く事もなくカブリは高山を駆けた。戻ってきた戦士は賊の根城を答える前に絶えてしまったが、関係がなかった。カブリの全ての感覚器は冴え渡り、特に邪悪を嗅ぎ分ける嗅覚は鋭敏に研ぎ澄まされていた。

 真っ直ぐにカブリは根城へと辿り着いた。そこではカブリと変わらぬ身長をした、白い肌の十に近い数のならず者たちが一団となって騒いでいるところだった。彼らは罠に掛けて倒した戦士達の亡骸を玩具のように弄び、辱めていた。その中には偉大な父だったものもある。


 カブリの咆哮が<峻険なるダンロン山>に轟き、山が纏う白銀が揺れた。

 猛々しい叫びを聞きながらも、酒で顔を赤くしたならず者たちは怯まない。彼らはカブリが一人であることをすぐに知り、自分たちが優勢であることを信じて疑わなかった。のろのろとした動きで、彼らは倒した戦士の遺品を手にした。


 それを目にしたカブリは怒りに燃える瞳を見開き、手近な一人に飛び掛る。密林に住む飢えた肉食獣のように、カブリの動きは素早く音もない。あっという間も無く、ならず者の一人の首は討ち取られ真っ赤な水溜りが出来上がっていた。


「貴様らも武器を手に取る者ならば名を名乗れ! 我が名はカブリ! <峻険なるダンロン山>に住まう一族の戦士である! 我等が仲間を謀殺し辱めた貴様らを誅殺しに馳せ参じた! されど貴様らも戦士であろうから名乗る猶予は与えてやる! でなければこの様になるぞ!」


 一団をじろりと睨み付け、斬り落とした首の髪を引っつかみ高々と掲げてみせた。これには賊もたじろいだ様子を見せたが、彼らは武器を持ったまま低く構える。

 名乗ろうとしない彼らの姿にカブリの目は血走り、その皮膚には太く発達した血管が浮かび上がった。


「一人残らず生きて帰さん! 貴様ら全員を我が鋼の煌きにより地の底へと送り込んでくれる!」


 宣言すると同時にカブリは生首を地面に叩きつけた。岩にぶち当てられた頭蓋は砕け、赤い肉が飛び散る。それが開戦の合図となり、カブリと賊の一団はぶつかった。


 多勢に無勢であったが数の不利などは一切なかった。カブリは嵐が吹き荒れる大海原となり、言葉通りに鋼の煌きで彼らを一人また一人と死の許へと送り届けた。

 戦いは長く続かず岩場で動くものは赤く染まったカブリただ一人だけだった。彼に血に汚れた剣を拭こうともせず、見るも無残な姿へと変えられた父の横に座り込み、そうして慟哭した。


 太陽が頭上へと到達した頃にカブリの涙は枯れた。復讐は成され、怒りは既にない。偉大な男である父を失った寂しさがあった。黙りこくったまま肩を落とし、カブリは父の亡骸と向かい合った。

 日が傾き始めた。父の傍らに転がったままになっていた彼の剣が、強い光をカブリの顔に浴びせた。それを受けたカブリは濡れて皺くちゃになっていた顔を手の甲で拭うと立ち上がる。


 カブリは父に言葉をかけた。彼が何と言ったのか記録に残ってはいない。しかしそれが終わった後の彼の顔から寂しさは見えなかった、未来を望む若者が持つ希望ある輝きが彼の瞳に宿っていた。

 何かの標とするかのように、カブリは自身の長剣を突き立てた。そして彼は母の待つ家に帰ることなく、野生の馬を見つけるとそれを捕まえ真っ直ぐに山を降りていった。


 彼が向かったのは北東である。その先には<混迷の都>パンネイル=フスがあった。

 カブリはそこで鉄弓のブレト、妖艶なるニグラと出会い多くの脅威と怪異に彩られた冒険に挑むことになるのだが、それはいずれ語る機会があるだろう。

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