概要
キミが言うところの”怪異殺し”に、一番重要なことを教えてあげよう。
怪異譚や都市伝説の関わる風変わりな事件ばかりを解決する探偵、「藤間 澪」。
そして彼女を「怪異殺し」と信じ、弟子を自称する助手の「名張 桃瀬」。
此度の怪異は”殺戮オランウータン”。インターネット上から発生した都市伝説。
その怪異の仕業と噂される現場では、密室の中で男が煙突にさかさまの格好で死んでいた。
一件不可能犯罪に見える現場に対し、しかし澪は冷徹に告げる。
「この事件に、怪異の出番などありはしないさ」
そして澪はその明晰な頭脳を以て、”殺戮オランウータン”の不在証明を始める──。
論理の刃で怪異を『殺す』、怪奇オカルト風ミステリ。
そして彼女を「怪異殺し」と信じ、弟子を自称する助手の「名張 桃瀬」。
此度の怪異は”殺戮オランウータン”。インターネット上から発生した都市伝説。
その怪異の仕業と噂される現場では、密室の中で男が煙突にさかさまの格好で死んでいた。
一件不可能犯罪に見える現場に対し、しかし澪は冷徹に告げる。
「この事件に、怪異の出番などありはしないさ」
そして澪はその明晰な頭脳を以て、”殺戮オランウータン”の不在証明を始める──。
論理の刃で怪異を『殺す』、怪奇オカルト風ミステリ。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!オラ絶賛!傑作オカルトミステリー!
再読。『アンタが言うなよ』と作者様にメタ的で正当なる指摘の二三を入れたくなる怪異発生経緯の滑り出しから、軽妙な筆致で展開されていく殺戮オランウータンによる密室殺人の様相とそれに対する推理劇。題材が題材なだけに模倣犯罪物としても変わり種な読み味になっているのがそれなりに好みで、そうした点がオカルトを基調としたミステリとして確固たる個性として結実している印象。犯人の正体は推理編で分かるものの真相の次第は不明という構成の塩梅も良いし、一味効かせてくる結末と〆文句となる一行が物語を華麗に結ぶ。他の殺オラノベルに対して二万文字とやや長めではあるが、淀みなく読者にそれだけの物語を読ませるに足るキャラクタ…続きを読む