「手紙」を含む小説

　雨の日は、好きだ。下っ端侍女のロニは、雨が降るたびにそう思う。 　ロニには、雨の日に仕事があった。彼女の仕えているお嬢様の手紙を、とある屋敷にお届けするという大切な仕事が。

暗殺を生業とする女子高生、リリィ・ホロロフによって記された1冊のノートーー”ルナティック・リリィ”。 リリィは、自分の生きる何てことない「日常」を、ありのままに書こうと決めてい…

木槿国の大妃殿の宮女として働いていた青郁こと碧香とその端女だった子玉こと珠香。大妃さまが亡くなったため、それぞれの実家に戻った二人ですが、離れ離れになった寂しさに耐えられません。…

春から高校に入学した女子高校生「花袋桜」 同じクラスになった不思議な雰囲気を纏った男子生徒「倉科遥」 いつからか倉科の姿に釘付けになり、努力に努力を重ね徐々に距離を縮めることに。…

不人気イラストレーターという汚名を背負った神内浩介はある日届いた郵便物を開くとそこには一通の手紙と薄汚れた羽根ペンが入っていた、不審に思いながらも手紙を読むとふざけた内容が書いて…

万葉研究部のふたりのなにげない日常です。 「つまり『風が涼しいな、もう秋か』ってことっすか？」 「随分と豪快に情緒を削ぎ落としてくれたものだね」 どシロートな万研部員アトソ…

友達に手紙を送るって、意外と照れくさいよね なんとなく、一話完結で書きたくて書いた短編。ササっと読める、はず！

　ある女が友人に送った最初で最後の手紙。その手紙には、女の秘められていた想いが綴られていた。

メンタルが全力で病んでいて、なぜか三重から東京まで逃げ出してきてしまったメンヘラ嫁と、おとしなしい無口な夫による交換日記。 というか、ラブレター？　一方的すぎる手紙？ 闘病日記…

主人公の女の子が、好きな人に告白をしようとした日に信号無視のトラックに引かれ死んでしまい。 絶望のどん底にいた少女であったが、今の人生にもういちど生まれ変われることを知り。 主人…

失踪宣告が成立した従兄の部屋で、猛と和樹が見つけたのは、複数の手紙。 そして、『彼女』だった。

親戚の爺様が遺した小さな家と一本の桜の木。何故それを俺に残したのか、俺はそれをどうしたら良いのか。 遺言と共に残された一通の手紙を読みながら、今日も俺は考える。 桜の木の根元の、…

病院の患者たちや、森の美しい風景を、えりなが綴った三通の手紙。（『白い森から』『雨の光から』『虹の淵から』） 父、孝雄の病院への訪問。（『湖の空にて』）

　前略。 　姉さん。私は、あなたに告白しなければならない事があります。

「これ、私の友達から石川先輩に。」 送り主不明のラブレターをもらった石川晴矢（いしかわはるや）は手紙に書いてあった場所へ指定された時間に行くとそこには今日自分のいるクラスに編入し…

あなたがいてくれて、本当に僕は救われている。 これまでそれを認められなくて、どうにもそれが、恥ずかしい。

大統領の元に届いた一通の手紙、それはアメリカ全土を標的にした犯行声明文だった。