概要
狂い咲きの桜の木の下で繰り返される、異世界との不思議な交流
親戚の爺様が遺した小さな家と一本の桜の木。何故それを俺に残したのか、俺はそれをどうしたら良いのか。
遺言と共に残された一通の手紙を読みながら、今日も俺は考える。
桜の木の根元の、その向こうの世界を……
遺言と共に残された一通の手紙を読みながら、今日も俺は考える。
桜の木の根元の、その向こうの世界を……
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!想いをのせて、花びらは静かに落ちる
桜の樹の下というと、死体を連想する風潮があります。
満開からパッと散る花は、儚さや別れの象徴でもありますね。
この作品にも、そんな寂しさは漂っているものの、もう少し甘くて暖かい。
別れは必ずしも悲しいだけじゃない、そんな前向きな明るさが気持ちいいです。
日帰りファンタジーとしてコンテストに登録されたようで、異世界との交流という主筋は正しく今風です。
しかし、現代ドラマが好きな人でも、SF系ショートショートが好きな方でも楽しめる内容だと思います。
違う世界に魅せられたある男の一生に、若き青年と一緒に思いを馳せてみましょう。
綺麗に3話で完結するお話ですが、番外編のような続きが存在します。…続きを読む