カリン

「プロットの段階で、すでに面白い作品」は、 虚飾のない淡々とした口調でも、物語を過不足なく支えられる ──そんな力のある作品です。 短めの作品なので、内容はお楽しみにとっておくと…続きを読む

「大きく育っちゃった金魚」とか「来客用に出した座布団に、猫がちゃっかり一番乗り」とか、微笑ましい「あるある」がたくさんあります。
穏やかな時間が心地いい、そんな愛すべき作品です。

『　例の如く。 　　トラックに轢かれた。』 そう「例の如く」に。 だって異世界転生だからね。 （な～んだ。また異世界転生かよ～……）とうんざりしちゃった、そこのアナタ！ いやだ…続きを読む

着想はおそらく梶井基次郎の『桜の樹の下には』の冒頭 「桜の樹の下には屍体が埋まっている！」 だと思いますが、 そこからの発想の飛躍が素晴らしいです　（*＾＾*） ほのぼの、すて…続きを読む

創意工夫が楽しいです。 さあ、行くぜ！ 「第7話　ピアスホルダー」！ 「いや、でも、ピアス穴をあけてない、自分。」 笑いました（*＾＾*） それでも思いついちゃうんでしょう…続きを読む

無思考な「形式主義」が蔓延する昨今、その功罪を効果的に切りとるには「偽善」はまさにうってつけの素材。 そこに着目したこの作者の、センスの良さを感じます。 《天上界の事情》《システ…続きを読む

近ごろお気に入りの一押しの作品。 専門用語も出てくるけれど、軽い語り口でサクサク読めます。 どれもみんな面白いんですが、個人的には、 『マニアの、マニアによる、マニアのための祭典…続きを読む

口下手で偏屈。 着流しに下駄。でも、 「作家の只野だ。問題ない」 先生が、いい味出してます (＾０＾；　 「２７０話超──！？」とおののくなかれ、１頁の分量が少ないので、サク…続きを読む

小説の「書き方」と「読み方」の指南書です。 「ヨンダ編」のみ読了しましたが、プロの作家さんが詳しく手ほどきしてくれています。 「カイタ」り「ヨンダ」りする前に、ここに目を通しておく…続きを読む

嫌みを言うでもなく皮肉を言うでもなく批判をするでもなく、作者の武器である「言葉」で真っ向勝負。しかも、これ以上ないくらい最小限の言葉で。 現在の雰囲気と混乱を、これ以上端的に示した…続きを読む

なんだこの文章の上手さは。 開始３行で、この作者の筆力がわかる。 視覚情報の「黒」と「白」が効果的に使われている上(しかも真逆で振り幅最大)、それがこの世界観の核に直結する、という…続きを読む