故人となった爺様と主人公の想いが静かに混ざり合う物語。遺言に添えられていた手紙。小春日の縁側でそっとそれを開く主人公。季節外れの花が舞う先に、夢見たものがありますように……
ご覧いただきまして有り難うございます。 「はやせ すいか」と読みます。 書く方も読む方も雑食。のんびりと活動しております。
桜の樹の下というと、死体を連想する風潮があります。満開からパッと散る花は、儚さや別れの象徴でもありますね。この作品にも、そんな寂しさは漂っているものの、もう少し甘くて暖かい。別れは必ずしも悲…続きを読む
主人公と、彼が慕っていた親戚のお爺さんとの、温かい交流から生まれる物語。その、世を捨て、ひとり変人として生きていたお爺さんは、桜の下にある大きな秘密を抱えていて。彼の想い、彼の願い。それを叶…続きを読む
着想はおそらく梶井基次郎の『桜の樹の下には』の冒頭「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」だと思いますが、そこからの発想の飛躍が素晴らしいです (*^^*)ほのぼの、すてきな物語に仕上がっ…続きを読む
桜の下には死体が埋まっている――。よく聞くフレーズだが本作の桜の下に埋まっているのはそれどころではない。これはとある老人の「青春」の物語。遺された青年の胸中に去来するのは、疑いか、はたま…続きを読む
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