「和風 シリアス」を含む小説

他人の記憶が見える不思議な能力をもつ少女、葵。 そのせいで、家族や友人、繋がりを全て壊してしまう。 ある夜、何者かによって祠の井戸に引きずり込まれ、 行き着いたのは、人身御供に…

僕らの住む街には、昔からこんな噂がある。 便箋に叶えたい願いを書いて、白紙と一緒に封筒に入れ、その手紙を持って昔は山があったとある場所にゆくとフミコ様という神様だかが願いを叶えて…

争いが続き、国は二分している。 幼い頃に少女は、桜の下で少年と出会う。自ら死を願った彼と、再会の約束をした。 やがて西の神宮家を継いだ少女は、敵との戦の陣頭に立ち続ける。 少年と…

あなたは、今年の『初日の出』を見ましたか？ これは、そんな年末年始が舞台となる、小さな奇跡の物語です。 ※『小説家になろう』にて、同じ小説を投稿しています。 ※この小説は夜凪_…

　『超能力』や『超脳力』が、超心理工学《メタ・サイコロジニクス》という、西暦の『一周目時代』には存在しなかった、電子工学《エレクトロニクス》に代わるテクノロジーとして普及化された…

福島県いわき市、嘗てこの地には磐城藩、泉藩、湯長谷藩の三つの藩が存在していた。 だが、徳川の御代が瓦解し、新政府軍の軍靴が響くと、この地もまた戦場となった。 泉藩、湯長谷藩を落と…

自然に囲まれた小さな村。 森や川はそこで暮らす人々に恵みをもたらす一方で、気まぐれに大きな災いをもたらす。 天災を防ぐため、村では毎年ある「儀式」が行われる。 注意 異世界とい…

　その神社には、一風変わった神主がいるらしい。なんでも呪いを解いてくれるとか。 　誰もそんなものを信じなくなった現代社会。それでも彼はそこにいる。 　そして今日も、呪いをまとった…

闇に喰われるようになった人間は、月の光を月光華の花びらに集め、その灯りで月の無い夜を凌いでいた。 「月光華を守らなければ、お前の母も妹も、村中の人間が闇に喰われてしまうんだよ」…

　明神暦・五八〇年。人間は、魔神「厭天王（えんてんおう）」と、その眷属である魔族たちによって滅ぼされようとしていた。最後に残った都も、魔神の軍勢の侵攻によって壊滅寸前である。そん…

少年は劫火の中で目を覚ます… 傷だらけの少年がたどり着いた場所とは

――朝妃、お前はここにいるべきじゃない。 時折聞こえる声を辿り、訪れたのは古い神社だった。 両親の死の一週間後、父の生まれ故郷である東雲村へやって来た。 そこから全ては始ま…

ある日突然、特別な存在の妖になってしまった私、三好陽菜。 ヒトとして生きていけないことを知り、仕方なく妖世界へと向かうのだが、私の存在は絶対的なものらしい。だから、私を慕ってくれ…

周囲の思惑によって婚礼をあげさせられた、帰蝶と義高。 彼らは、とまどいと気まずさを理由に、まったく歩みよれていない。 そんな中、帰蝶のまわりでは不愉快なことが続いている。 義高…

ある回答者が独白に近い形で質問者の問いに答えていきます。 穏やかさと切なさを織り交ぜて問いに答える回答者。 さて質問者が本当に尋ねたかった問いとは何なのでしょうか。

　江戸を模して造られた大宮（おおみや）で、人が干乾びた状態で発見される事件が続いていた。 　大宮の治安を守る戍狩の早瀬（はやせ）は、戍狩見習の葵ノ進と共に捜査をしていたが手掛か…

　平家に親を殺され憎む少女・八重は、幼い頃に天狗になると言い残して姿を消した兄を探している。 　兄を探す道中で出会ったのは、人嫌いの異形・千瞑（ちめい）と、人好きな龍・白淳（びゃ…

夏休みに小学生の日菜多は親戚の家に預けられることになる。 そこで出会ったのは浴衣で佇む神社の男性。 夏を詰め込んだひと時を過ごす日菜多は 「かみさまみたい」と、彼に懐いた。 …

戦国時代の姫の物語。 殿にふりむかれることなくさみしい日々を送る正室、伊子姫。病に侵され死期が近づいていたある日、姫は、妙なことを口走り外へ出ようとする。 初出は2011/11/…

ーー消えた記憶を求め、彼は今日も世界を駆ける。 この世界には魔導が存在する。 それに伴った魔導現象や生物も、少なくなったが消えてはいない。 主人公、形無貴己《あらなしたかみ》は…