2024年2月1日11:59まで応募を受け付けている、第9回カクヨムWeb小説コンテスト。
かつて、応募者の皆さまと同様にコンテストへ応募し、見事大賞に輝いた受賞者にインタビューを行いました。
大賞受賞者が語る創作のルーツや、作品を書き上げるうえでの創意工夫などをヒントに、小説執筆や書籍化への理解を深めていただけますと幸いです。
今回は、12月25日発売「底辺おっさん、チート覚醒で異世界楽々ライフ 1」の著者、ぎあまんさんにお話を伺います。
第8回カクヨムWeb小説コンテスト 異世界ファンタジー部門大賞
底辺おっさん、チート覚醒で異世界楽々ライフ(ぎあまん)
──小説を書き始めた時期、きっかけについてお聞かせください。また、影響を受けた作品、参考になった本があれば教えてください。
高校時代に出会ったスレイヤーズがきっかけです。それからラノベやその界隈のジャンルに引かれていき、色々と読み漁りました。影響を受けたというとスレイヤーズ、オーフェン、ブギーポップ、菊池秀行作品、田中芳樹作品、他色々です。
──今回受賞した作品の最大の特徴・オリジナリティについてお聞かせください。また、ご自身では選考委員や読者に支持されたのはどんな点だと思いますか?
オリジナリティ……おっさんの悲哀とそこからの解放でしょうか。主人公と同じぐらいの年齢になってわかることもあるというかw
作品で気を付けているのは肩から力を抜いて楽しめる作品であるということ、一話が二千文字前後でも退屈させないこと、同じパターンばかり使わないことなどなどです。これらを気を付けていたことが支持されたのではないかと思います。
──作中の登場人物やストーリー展開について、一番気に入っているポイントを教えてください。
ポイントというか、楽しんでいる点とでもいいますか。作中の【ゲーム】というスキルはいわばご都合主義のための存在ですが。必要になったからとすぐに出すのではなく、そこに至るまでにクエストという形でストーリーを加えていくということを楽しんでいます。
なるべく、ストーリーの都合に踊らされるおっさんを楽しく面白く演出できるよう。いやいやならいやいやなりに面白く動かそうと考えています。後はほんとにノーストレス。ノーストレスこそこの作品の最大の売りです。書いている作者もずっと楽しんでいます。
──受賞作の書籍化作業で印象に残っていることを教えてください。
一応書籍化の経験がありますので編集さんとのやりとりにまごつくことなどありませんでしたが、自分の作品を改めて読み直すという作業が実はあまり好きではないので、ときどき「うわぁぁぁぁ」と頭を抱えています。
──書籍版の見どころや、Web版との違いについて教えてください。
イラストが付きます! いや、それだけではないですが、一巻でのラストバトルに相当するあのシーンはがんばって修正しましたのでお楽しみください。
──Web上で小説を発表するということは、広く様々な人が自分の作品の読者になる可能性を秘めています。そんな中で、ご自身の作品を誰かに読んでもらうためにどのような工夫や努力を行いましたか?
わかりやすくてそれでいて少しはカッコつけているタイトルを考えることです。それを身に着けるために何年も考えてきました。
──これからカクヨムWeb小説コンテストに挑戦しようと思っている方、Web上で創作活動をしたい方へ向けて、作品の執筆や活動についてアドバイスやメッセージがあれば、ぜひお願いします。
自分は書籍化を目指した書き方をしていますが、web上に作品をアップされている方はそれ以外にも目的があると思います。まずは自分の立ち位置をしっかりと定めて、それからどんな作品を書くか、その作品にどうなって欲しいかを考えてもらいたいです。スタートがしっかりしていないと対策も立てられませんので。
──ありがとうございました。
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