誰も正解の見えない「次の」IPビジネスを築き上げる|月間4億PVのWebサービスを支える運営メンバーが語る、カクヨムの仕事と未来について

KADOKAWAが運営するWeb小説サイト「カクヨム」では、ただいま運営メンバーを募集しています。

応募をご検討いただく上で、皆様にカクヨムのことをもっと知っていただく機会を設けたいと考えました。
しかし、カクヨムの全体像を把握したり、裏側を知る機会は普段なかなかありません。

そこで今回は「カクヨムとはどういうWebサービスなのか」、「具体的にどんな仕事をやっているのか」、そして「どういうメンバーが働いているのか」といった情報を、運営メンバーへのインタビューという形でお伝えします。


まずは「カクヨム編集部」の編集長に、カクヨムとはどういうWebサービスなのか、そして今後どのような成長を目指しているのかを詳しく聞きました。

カクヨム編集長に聞く! 「カクヨム」ってどういうところで、これから何をするの?

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※聞き手:トリ

──まずは、今回募集する職種について詳しくおしえてください。

編集長:カクヨムの仕事は多岐に渡りますが、今回は主にカクヨムを通じたビジネスの管理・運営を担当するチームのメンバーを募集します。

最も大事なミッションは「カクヨムロイヤルティプログラム」「カクヨムサポーターズパスポート」の規模を拡大することです。
ユーザーへの還元額を増やすためには、カクヨム全体の売上を大きくする必要があります。そのために、広告売上やカクヨムサポーターズパスポートの加入者数を増やすような仕事を任せたいと思っています。

また、それ以外にも「赤いきつね」「緑のたぬき」幸せしみるショートストーリーコンテスト「アナザーエデン 時空を超える猫×カクヨム 」シナリオライター発掘コンテストのような他社との協業プロジェクトも担当していただきます。カクヨムと外の世界を繋げ、Web小説の活躍領域を広げてください。

今後は、出版活動を経ずに収益を得た先にあるWeb小説作家の中長期キャリアを見据えた、彼らの活動をサポートするようなプロジェクトを始めたいと考えています。
もし、新しい創作活動の可能性をクリエイターと二人三脚で作っていくことに興味があれば、ぜひあなたの思い描く未来をカクヨムでご提案ください。

──カクヨムは2016年にスタートしました。今年で運営7年目となりますが、現在はどのような状況なのでしょうか?

編集長:おかげさまでサービス開始以来右肩上がりの成長を続け、2022年現在は毎日40万人がアクセスするサイトとなり、月間4億PVを超えています

2019年には「カクヨムロイヤルティプログラム」という投稿者向けに広告収益を還元する仕組みを導入し、大きな話題となりました。
また、年1回開催する「カクヨムWeb小説コンテスト」は第7回の応募総数17,153作品と、日本最大の応募数を誇る小説賞です。


▲「カクヨムWeb小説コンテスト」はKADOKAWAの出版・映像関連部署が一丸となって参加している。

さらに、これまで3タイトルがTVアニメとして放送され、ドラマ化と映画化も生まれるなど、メディアミックス実績も増えつつあります。

このように先進的な取り組みとヒット作品の誕生によって順調なサービス成長を果たし、今やKADOKAWAグループを代表するWebサービスの一つとなっています。

──順調に成長を続けているカクヨムですが、これからの未来への展望や、今後挑戦していく領域などがあればおしえてください。

編集長:現在はユーザーが作品を投稿し、読者がそれを楽しみ、そのサイクルの中から編集者やプロデューサーが作品を発掘して、商業化タイトルが生まれています。
この流れから誕生したカクヨム発の小説やコミックは年間300点近くになり、その中には今後放送予定のアニメ化タイトルも複数含まれています。


▲2021年に公開・刊行された主なカクヨム発作品(一部)

ここまでの流れは、「現在主流となっているコンテンツビジネス」にカクヨムが貢献できている証拠で、それ自体は大変歓迎すべき状況です。

しかし、時代は大きく変わっています。

これから大切なのは、次に主流となる「新しいコンテンツビジネス」の潮流を掴むこと。そして、その世界でもカクヨムが貢献できる仕組みを早いうちに作ることです。
つまり今後の成長を左右するのは、今までにない全く新しい可能性をカクヨムが切り拓き、それを浸透させられるかどうかに懸かっています。

その先陣を切って、ユーザーとカクヨムにとってプラスとなる未来を作って頂ける方には、ぜひ今回の募集を通じて、我々の仲間となっていただきたいと思います。


ありがとうございました。カクヨムの現状と、今後目指す未来へのビジョンが、少しでも伝わったでしょうか。

……でも、偉い人は基本的にいいことしか言わないからね。そこで他にも、実際に日々の運営を担当している現役メンバーからも話を聞いてみたいと思います。

次のインタビューは、カクヨム運営メンバーの1人である「コトリ(仮)」さん。コトリさんは、2020年に中途採用で入社しました。
今回募集している「カクヨムのビジネス面」業務を担当しているため、実際に働いた時のイメージを具体的に掴みやすいはずです。

ワークライフバランスとか大丈夫? 現役メンバーに聞く、カクヨムの裏側!

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※聞き手:トリ

──まずは、カクヨムでの主な仕事内容をおしえてください。

コトリ:カクヨムにはサイトの運営チームと事業担当のチームがあり、両方を兼務しています。

運営チームでは、日々のサイト運営やコンテストの企画などをチームで分担して行っています。例えば、現在開催中の「カクヨム誕生祭2022 ~6th Anniversary~」も一部担当していますが、自由な発想で企画できます。

事業チームでは、「カクヨムロイヤルティプログラム」の運用や、先月にリリースした「カクヨムサポーターズパスポート」の機能開発に関わっています。また、外部企業の協賛によるコンテスト運営や有料イベントの開催など、業務内容の幅は広いです。端的に言えば、カクヨム事業のビジネス面全般が仕事になります。

──コトリさんも中途採用での入社です。カクヨムに参加する前には、どのような仕事に携わっていましたか?

コトリ:新卒で新聞社に入社し、広告部門、イベント部門、新規事業部門などを経験しました。
最終的には、新規事業部門とイベント部門の兼務で、エンタメ系のイベントを多く担当していました。

──そんな経歴の中で、カクヨムに転職したきっかけはなんだったのでしょうか。

コトリ:報道機関が有していない「IP」ビジネスへの関心が強くなったからです。そして、一番やりたいIPが小説でした。有り体ですが、子供の頃から小説が好きで、中高と図書委員で、文学部を卒業して……という人生でしたので、そこに深い理由はないかも知れません。

上記のキャリアなので「編集者になりたい」という考えはなく、メディアビジネスの知識やイベント企画の経験が活かせる仕事内容に興味がありました。「都合よく、そんな職種あるわけないよな……」と採用情報を見ていたところ、偶然、カクヨムのディレクター募集を発見しました。

カクヨムは出版社のKADOKAWAがIPの源泉として力を入れている事業ですし、役割や目標も明確です。何より、当時すでに「カクヨムロイヤルティプログラム」がスタートしていて、他のWeb小説サイトとは違う魅力を感じていました。
ちょっと大げさな表現ですが、「カクヨムにはメディアビジネスの未来がある」くらいの気持ちで参加しました。

──カクヨムの仕事で過去の経験を活かせたこと、また新しく学ぶ必要があったことをそれぞれおしえてください。

コトリ:サイト運営においては、イベントの企画・運営経験が役立っています。スポーツイベント、作文コンクール、展覧会、エンタメイベントなど色々な業務を経験しましたが、開催場所が「リアル」から「Web」に置き換わったイメージで、流用可能な部分が多かったです。


▲コトリさんが担当した企画の一例。お笑い芸人のトム・ブラウンみちおさんが初めて小説に挑戦する姿を通じて、ユーザーに執筆へのハードルの低さをアピールした。

入社時、Webサイト運営の専門知識はなかったので、新しく学ぶ必要がありました。ただし、全く苦にならなかったです。日々の業務を通して覚えることが出来ますので、ご安心ください!

また、カクヨムでは膨大なデータを使用して数値分析し、企画を立案するケースが多いです。こちらはまだまだ勉強中ですが、必要に応じてヒントをくれたりサポートしてくれる上司や同僚がいるので、現時点で経験がなくても気にする必要はないかと思います。

──最後に、コトリさん自身がこれからカクヨムでやりたいことをお聞かせください。

コトリ:強力なIPを生み出すために、新しい「出口」を作りたいです。もちろん、多くの作者にとって書籍化は一つのゴールだと思います。しかし、今の時代、Web小説がいきなり動画になったり、ゲームになったりしてもおかしくありません。

第7回カクヨムWeb小説コンテストでは「映画・映像化賞」を新設しましたが、Web小説が直接「実写映画になるかも知れない」という夢のある企画です。他のコンテストや執筆イベントはもちろん、他社とのタイアップ企画や作者サポート業務の中でも、たくさんの出口を用意することで、カクヨム発IPの活躍の幅を広げ、その中から強力なタイトルを誕生させたいと考えています。
具体的なアイデアもあるので、来週にでも社内提案したいと思います(それくらい、フットワーク軽く企画立案が可能です)!

──ありがとうございました。……そういえば、1日の仕事のタイムスケジュールをおしえてください。ブラックじゃないですか?

コトリ:フレックスタイム制ですが、大半は午前10時にPCを立ち上げます。
また、私は9割以上が在宅勤務です。通勤の時間が省け、子育てしやすい環境です。

【とある一日のスケジュール】
10時:出勤
10時~10時30分:メールチェック、Slackチェック
10時30分~11時:カクヨム運営課・事業課の朝会(オンラインMTG)
11時~13時:「カクヨム誕生祭」の準備
13時~14時:お昼休憩
14時~15時:「カクヨムWeb小説コンテスト」のキャンペーンの分析
15時~16時:カクヨムサポーターズパスポートの打ち合わせ(オンラインMTG)
16時~17時:カクヨムロイヤルティプログラムの運用
17時~18時:ライトノベルレーベルと新規コンテストの打ち合わせ(オンラインMTG)
18時~19時:企画資料作成
19時:退勤


ありがとうございました。
今回インタビューにご協力いただいたコトリさん以外にも、様々なバックグラウンドを持つメンバーが一緒に働いています。
コトリさんは「新聞社でのイベント運営経験」というご自身の経歴を活かしていただいています。しかし、同じ経歴を持つメンバーは他にいません。かわりに他のメンバーもまた、今までに経験してきたことやそれぞれの特技をもとに、日々の業務へ取り組んでいます。

あなただけが持っている経験や興味は、今のカクヨムにはまだ足りないものです。そしてそれを活かして、これから一緒に働いて頂ける仲間を歓迎いたします。
カクヨムでは、現在以下の人員を募集しています。

プロデューサー・ディレクター職(WEB/デジタル)

業務内容

  • カクヨムロイヤルティプログラム、サポーターズパスポートの運用
  • データに基づいた数値分析・戦略立案
  • 開発/運用チームとの連携
  • サービスを活用したマネタイズ手段の構築
  • タイアップ広告の獲得
  • 新規マネタイズ企画の立案・実行
  • 作者サポート
  • カクヨムユーザーの海外作品配信・問い合わせ対応
  • 他社からの書籍化打診に関しての問い合わせ対応や条件交渉

経験者(正社員)

◆必須要件(下記、いずれかにあたる方)

  • Webメディアのマネタイズ・収益化の実務経験
  • Webメディア事業の法人営業経験(広告、タイアップ、その他案件の獲得)
  • Webメディアでのプロデューサー、ディレクター経験
  • タレント(芸能系、芸術系その他)のマネジメント経験

▼経験者(正社員)エントリーフォーム
job.axol.jp

未経験者(契約社員)

◆必須要件

  • 特になし(未経験者可)

◆歓迎要件

  • Webメディアでのプロデューサー、ディレクター経験
  • タレント(芸能系、芸術系その他)のマネジメント経験
  • 困難なことを、どう頑張ればできるか粘り強く取り組める方
  • 自分で考えて提案・実行し、工夫できる方
  • SNS、Webの活用に詳しい方
  • 人とのやりとりが円滑にできる方
  • 誰かの才能を大きく開花させていくことに伴走できる方
  • チームワークで成果をあげていくことに喜びを感じられる方

▼未経験者(契約社員)エントリーフォーム
job.axol.jp

ご興味のある方は、ぜひ上記ページのエントリーフォームよりご応募ください。
共にIPビジネスの未来を築き上げる、素敵な仲間と出会えることを心待ちにしています。

2022年4月4日追記 スタートダッシュ支援金(サインオンボーナス)制度始まります!

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group.kadokawa.co.jp