いつもカクヨムをご利用いただき、誠にありがとうございます。
2015年12月25日に投稿受付を開始してから、もうすぐ1年が経とうとしています。この1年間で1万5千人近くの方々に3万3千件を超える作品を公開いただきました。本当にありがとうございます。
2016年2月末にオープンしてからは、サービスを実際に使用した上でユーザーの皆様が感じたカクヨムへのご意見やご要望を多数お寄せいただきました。頂いたご意見は1つ1つ受け止め、検討や精査を繰り返しながら開発に反映し、検索機能の改善やコメント機能の追加などを行いました。
また実際にカクヨムへ投稿されている小説の内容や傾向も拝見させていただいた上で、今週12月1日にはジャンルの再編成も行うことを決断いたしました。
ただ、サイトデザイン・構成に関してはまだオープンして皆様のご意見を伺う前に設計したものがベースになっています。サービス開始から半年以上が経過した今、これまでに頂いたご意見を尊重し、更に我々運営がカクヨムで実現したかったことも再確認した上で、これからカクヨムにとっての新しい“顔”となる、サービスのメディア面改装を行っていきたいと考えました。
■カクヨムが目指すもの
カクヨムは、これまで投稿、公開する場所のなかったジャンルや作品にも陽の目が当たるサイトにしたい、特定のジャンルやテーマだけにあまり偏りすぎず、色々な書き物が集まって、それぞれが評価されるようなサイトにしたいという想いから生まれたサービスです。
「多様性を大事にしていきたい」という目標のもとに12の投稿ジャンルを設け、一番最初に開催した第1回カクヨムWeb小説コンテストでは7つの部門を設けました。
そしてもう1つ、公開されている作品を読んだこと、読まれたことが「伝えられる」ということを大事にしたいと考えていました。
カクヨムのキャッチコピーを「書ける、読める、伝えられる」としたのはそのためです。応援したい気持ちを作者本人に伝えたり、出会った作品の面白さを自分の友だちに伝えたりすることで、色々な作品が口コミで世の中へと広がっていくようなサービスにしたい。そんな想いから応援コメント機能やレビュー機能を開発し、トップページに「新着おすすめレビュー」を表示しました。
そして最後に、出版社が運営元であることを活かしたいと考えました。
創作の入り口として二次創作を楽しめる場を用意したり、創作をする上での1つのゴールとして書籍化やコミカライズ、映像化やゲーム化などに繋がるコンテストを開催したりと、出版社ならではの取り組みにも力を入れてきました。必ずしも全ての方が二次創作から入るわけでもないですし、ゴールとして書籍化を目指されるわけでもないと思います。それでも、誰かが創作を始めるきっかけや、創作を続ける動機の一助に、カクヨムが貢献したいと考えています。
■最初にPC版トップページをリニューアルします
そうしたカクヨムが目指す姿を実現するために、これからトップページや小説一覧ページの改築を進めていきます。ただいきなり変えるのではなく、検討している改装内容を順番にリリースしていくことで、我々の考えている変更案についてユーザーの皆様のご意見も伺います。
ユーザーの皆様と一緒に、カクヨムをより良い場へと発展させていきたいと考えております。そのため、お気づきの点があればどんどんとご意見をお寄せください。
その第一弾として、まずは来週中を目処にPC版のトップページのレイアウト変更を予定しています。
今回、特に重視したのは以下の3点です。
より沢山の作品がトップページに掲出されるようにする
作品毎の表示スペースをコンパクトにして、1画面でより多くの作品が目に入るように変更します。
流動性を高める
これまではトップページのランキングに掲載された作品に人気が集中し、固定化してしまうという現象もありました。新しいトップページには新着枠はもちろん、少し人気が出始めたくらいの作品が掲載されるような枠を新たに追加します。
ランキング以外の切り口を増やす
ランキングや人気作品以外の新しい切り口で小説を紹介できるような仕組みを導入します。
今回のPC版トップページの変更だけで、全ての問題が解決するわけではないと思います。上に挙げたカクヨムが目指すものの中でも、特に〈多様性〉についての改善を目指したものがまずは中心となっています。〈伝えられる〉新たな仕組み作りや、より多様な作品に注目が集まるようなページの追加といった要素は、今後皆様のご意見を伺いながら、第2第3第4の改善として進めていきます。
最初に行うPC版トップページのリニューアルについては、どのように変わるのか具体的に改めてご案内いたします。その際にもぜひ、皆様のご意見をお聞かせください。
これからのカクヨムもよろしくお願いいたします。