5/5から5/16にかけて発生していた一連の障害は解決しました

5/5から5/16にかけて、カクヨムに繋がりにくくなる障害が続いていました。カクヨムをご利用の皆様には大変ご不便をおかけいたしましたが、こちらの事象が解決したことを報告いたします。

起きた障害の流れ

まず、カクヨムに繋がりにくくなる事象が発生していたのは以下の時刻でした。

  • 2022/5/5 20:45 ~ 20:55
  • 2022/5/8 21:25 ~ 21:40
  • 2022/5/9 12:25 ~ 12:40
  • 2022/5/10 12:25 ~ 12:35
  • 2022/5/11 12:25 ~ 12:35

当該事象の対応のため2022/5/9 14時頃から、一次的に下記の処置を実施しました。こちらにつきましては本障害の解決にともなって取り下げております。

  • カクヨムViewerアプリで特定の条件に当てはまる方が特定の操作をした場合にページが閲覧できなくなる

また対応の中で以下の時間帯にサービスの停止を伴うメンテナンスを行いました。

  • 2022/5/11 15:00 ~ 15:15

この後、以下の時間に予約投稿などカクヨムの一部が動作しない状態になっていました。この予約投稿などの障害は、繋がりにくくなっていた事象への対処のためのメンテナンスにおいて、オペレーション手順に漏れがあったことが原因でした。再発防止策として、障害発生の緊急時においても正しく手順を実行できるよう、手順書の記載を見直しいたしました。

  • 2022/5/11 15:50 ~ 2022/5/12 11:40

なお2022/5/17の10:30-12:00にも停止を伴うメンテナンスを予告しておりました。こちらは停止を伴う可能性があったものの、結果的には無停止でのメンテナンスを行いました。

上記のメンテナンスにより、繋がりにくくなっていた障害は解決いたしました。この後、念の為現在まで同様の障害が発生していないことを確認し、本報告を行っております。

障害の原因と対応

一連の障害の原因は、カクヨムの利用者が増えた結果、昼の12時半ごろを中心としたアクセス数が最も多い時間帯に、一部のサーバーが応答しきれないアクセスが発生したことによるものでした。

ただ、障害発生時に異常値を出しているサーバーが多かったためすぐに原因を特定できず、考えられる候補への対処を順次実施していきました。行った対応は、特定の傾向のアクセスの処理速度の改善、データベースの増強、アクセス数にあわせて自動で増減させているサーバーの台数増減設定の見直しなどです。そのため、最終的なボトルネックとなっていた原因の特定と対応までに時間を要してしまいました。

今後は同様の障害が起きないよう、当該のサーバーをアクセス増にあわせて増強していくための計画を検討しております。


上記の経緯により、カクヨムに繋がりにくくなる障害が発生し、原因を究明して解決するまでにお時間を頂くこととなってしまいました。また対処の不備により、一部機能がご利用いただけない期間が発生してしまいました。

このたびはカクヨムをご利用の皆様に多大なご迷惑をおかけいたしまして、誠に申し訳ございませんでした。これからも皆様に安心してカクヨムをご利用いただけるよう、対策を行ってまいります。

「カクヨム甲子園2021」大賞受賞者に聞く!受賞に一歩近づく創作のポイント!/しがない(ショートストーリー部門)|「カクヨム甲子園2022」応募者応援特別企画



夏恒例、高校生限定の小説コンテスト「カクヨム甲子園2022」の詳細を発表しました。作品の応募受付は7月15日から開始します。

開幕に先立ち、今から作品の内容を考えている方、これから応募を検討したい方など、参加を予定している皆様へ向けた「歴代受賞者のインタビュー」をお届けします。

今回は、昨年のカクヨム甲子園2021《ショートストーリー部門》で大賞を受賞したしがないさんにお話を伺いました。

▼受賞作『私』しがない
kakuyomu.jp

──この度は大賞受賞おめでとうございました。小説執筆はいつごろから、どのようなきっかけではじめたのですか?

高校受験の時に机に向かいつつ受験勉強から逃れようとしていたところ、読書感想文の余りの原稿用紙を見つけて書き始めました。

──それは意外な理由ですね。しがないさんの好きな作品を教えてください。

西尾維新の『戯言シリーズ』です。どうして好きかと問われるとなんとなく好きとしか言えないのですが。

──受賞品の図書カード(5万円分)ですでに書籍は購入しましたか?

西尾維新の『物語シリーズ』を全巻と、『伝説シリーズ』を数巻、あとは入間人間の『海のカナリア』、『エンドブルー』を購入しました。既に殆ど使いつくしてしまいました。

──なんと!ほしい本を思いっきり買える受賞者だけの特権ですね。
受賞作は「目が覚めると自分がもう一人いる」というミステリアスな設定です。このアイデアはどのようなきっかけで思いついたんですか?

不思議な作品を書きたいと思い、悩んでいたところ「スワンプマン」という思考実験を思い出し、「同じ人間が二人存在した場合、どちらが本物なのか」というところから話を作り始めました。

──思わぬところに創作のタネはあるものですね。また、受賞作は、設定の引きの強さだけでなく、その後もあっと驚く展開が待っており、大変驚きました。ショートストーリーとして「物語をまとめる難しさ」があったのではと思うのですが、執筆の際にはどのような点を工夫しましたか?

物語の核となる部分をまず考え、そこから肉付けをしていくように話を考えたので「物語をまとめる難しさ」というよりは「簡素になりすぎないか」を考えながら書いていました。

大賞記念品の表彰盾(キンコーズ・ジャパン株式会社様ご制作)


──なるほど。受賞作はどのような方法で、また、どのくらいの時間をかけて執筆しましたか?

特にプロットなどはなく、パソコンで二、三日かけて書きました。

──受賞作はどのようなところにこだわって執筆しましたか?

複雑で奇妙な設定をどう自然と小説に落とし込むかという点に拘りました。その奇妙な設定を淡々とした語り口で書いたところが、作品の良さに繋がったのではないかと思います。

──小説投稿は今後も続けていく予定ですか?

続けていく予定です。面白い作品を書きたいです。

──今後の創作活動も楽しみです。また、ずばりカクヨム甲子園2022に参加される予定はありますか?

参加する予定です。今年はロングストーリー部門に挑戦をしてみるつもりでいます。取り敢えず、一作品目は構想が固まっているので規定字数に収まればまずそれを出す予定でいます。

──それは楽しみです!最後に、「カクヨム甲子園2022」に挑戦する高校生に、創作する際に心掛けるべきポイントなどアドバイスと応援メッセージをお願いいたします。

目いっぱい自分の書きたい話を書いてください。自分の面白いと思う話を、自分が伝えたいと思う話をしゃにむに書けば、それはきっと読んでくださる方々に伝わります。是非好き勝手に、やりたい放題やってみてください。何よりも、楽しいですよ、思うがままに書くということは。


しがないさん、ありがとうございました!



「カクヨム甲子園2022」の応募受付は、
7月15日17:00から開始します。
皆さまのご応募、お待ちしております!

▼「カクヨム甲子園2022」特設サイト
kakuyomu.jp

「カクヨム甲子園2021」大賞受賞者に聞く!受賞に一歩近づく創作のポイント!/占冠 愁(ロングストーリー部門)|「カクヨム甲子園2022」応募者応援特別企画



夏恒例、高校生限定の小説コンテスト「カクヨム甲子園2022」の詳細を発表しました。作品の応募受付は7月15日から開始します。

開幕に先立ち、今から作品の内容を考えている方、これから応募を検討したい方など、参加を予定している皆様へ向けた「歴代受賞者のインタビュー」をお届けします。

今回は、昨年のカクヨム甲子園2021《ロングストーリー部門》で大賞を受賞した占冠 愁さんにお話を伺いました。

▼受賞作『世界は日高色に染まる。』占冠 愁
kakuyomu.jp

──この度は大賞受賞おめでとうございました。小説執筆はいつごろから、どのようなきっかけではじめましたか?

中学2年の頃です。その頃の私は中二病を併発した愛国者で、真実の歴史を執筆するためにカクヨムをはじめました。それはやがて長編架空戦記となり、今に至ります。かつて啓蒙に燃えた中学生も、今や受験に追われる散文家です。カクヨムには僕の十代の歴史が詰まっています。

──中学生のころからカクヨムで執筆していたのですね。
占冠さんの好きな作品を教えてください。

座右の書は『JTB時刻表1988年3月号』です。青函トンネルと瀬戸大橋が開通し、北海道から九州まで線路でつながる国鉄悲願の「一本列島」が完成した年です。 皮肉なことにその国鉄はこの直前に崩壊し、実現を見ることは叶わなかったのですが。一方、北海道では天北線、名寄本線といった長大路線の廃止が続く年でもあり、記し残された当時の列車や路線図の節々が鉄道時代の終焉を物語ります。鉄道の栄華と衰退、すべてを一冊に綴じた名書です。あとは曹雪芹の『紅楼夢』で清代文学の真骨頂に触れています。

──まさかの時刻表とは……!受賞品の図書カード(5万円分)を使って書籍は購入しましたか?

『音がいっぱい!あそべる でんしゃずかん』を購入しました。これで電車の音を聞き分け、電車鑑定士を目指します。

大賞記念品の表彰盾(キンコーズ・ジャパン株式会社様ご制作)


──受賞作は2021年4月に廃線となった日高本線を舞台とした物語でした。日高本線を舞台に選んだ理由を教えてください。

日高本線。かつて苫小牧から様似を繋ぎ、全長147kmに渡って海岸を縫い走る全国随一の長大ローカル線でした。世界唯一、砂浜の上を走る列車。牧場を縫って競走馬と駆けた汽車。窓際まで波しぶく護岸線路。昨年の春、4月1日。この全てが、朝露に融けて消えました。白砂、群青色の太平洋、ルピナスの桃紫、息吹く春緑――日高色というイメージカラーを与えられた「本線」でありながら、廃止となった日高本線。ここを選んだのは、少なくとも僕が旅してきた鉄道の中で、 この日高本線が日本一美しかったからです。廃止。色褪せて、忘れられて、失われる色。そう思うと、自然と筆を執っていたんです。この憧憬を書き留めずにはいられませんでした。

──日高本線への大きな愛を感じますね。受賞作からもその愛はびしびしと伝わってきました。執筆にあたってはどのような取材や下調べを行いましたか?

インターネットで旅行記やグーグルマップ、廃止に至るまでの経緯、そして現状をくまなく調べ上げました。それでもやはり現地に行かなければ言葉というのは出てこないもので、執筆後も含めると、日高には合計3回足を運んでいます。格安航空と断食が主題の金欠旅行でしたが、特に2回めの訪問は、廃止を翌日に控えた日高本線で、砂浜の線路の上を4時間かけて歩きました。その景色は本当に綺麗で、切なく、感性あふれるままに文字へ起こせました。

──なんと!緻密な取材に下支えされた丁寧な描写が受賞の決め手となったかもしれませんね。
受賞作はどのようなところにこだわって執筆しましたか?

「執筆後記」を使って小説構造を二段構えにしました。本文のシメにおける感動を、執筆後記(あとがき)でダメ押しすると言うべきでしょうか。本来蛇足的な「あとがき」を、本文と組み合わせることで作品の一部分にする。またここで、地方を蝕む過疎化、そこにおける公共交通の在り方――広く知られているとは言い難い、社会問題を投げかけました。そこも受賞のポイントになっていたら嬉しいなと思う次第です。執筆後記はこの拙作の中で一番満足している部分なのですが、これは廃止前日、3月31日の浦河駅で、拙作の舞台にしたプラットホームに腰掛けながら書いたものです。そこに生えていたルピナスに着想を得て、一気に完成させました。拙作の完結はこの夜、2021年4月1日、0時。日高本線の廃止その瞬間に、鵡川の駅からカクヨムに投稿いたしました。最もこだわったのはこの、投稿日を廃止当日にすることでした。

──投稿日にまでこだわるとは脱帽です。
受賞作はどのような方法で、また、どのくらいの時間をかけて執筆しましたか?

そもそもプロットを書くことをしないので感性のままにパソコンへ綴り始めました。イメージソングを聞きつつ、日高本線の動画をあさって、せめてこの光景を残し、伝えたい一心で7日ほど3万文字近くを書き上げました。本作をカクヨム甲子園に出そうと決めたのは9月に入ってからで、このときに改稿して1万9千文字へ圧縮しています。

──小説投稿は今後も続けていく予定ですか?

留萌線、根室線、そして函館本線。今年だけでも、北海道では新たに3つの鉄路の廃止が確定しました。コロナ禍を挟んで鉄道を取り巻く状況は急速に悪化し、いよいよ一つの時代が去ろうとしています。ここに確かにあった情景を、書き留め、残し、伝えていく。小説にはそんな役割もあると思っています。だから、きっと小説投稿は続けます。昔日を残し、手に取れば感傷と追憶に浸れるような、そんな作品を書いていきたいです。

──ずばり「カクヨム甲子園2022」に参加される予定はありますか?

受験がかなり厳しい状態なので、参加は断言できません。ただ、北海道のとある小さな炭鉱の街を舞台に、一つ短編を書いております。カクヨム甲子園2022に間に合えば、参加したいと思います。

──最後に、カクヨム甲子園2022に挑戦する高校生に創作する際に心掛けるべきポイントなどのアドバイスと応援メッセージをお願いいたします。

前回も前々回も大賞受賞作のヒロインは人間ではありません。椿に、電車です。ヒロインは人間でないほうがいいのかもしれません。冗談はさておき。他とは『違う』作品で目立つというのは案外アドバンテージになります。また、イメージソングを決めるのはかなり大事です。小説の雰囲気を醸成するのにとても役に立ちます。あとは実地を旅して、すべて感性に任せましょう。

占冠 愁さん、ありがとうございました!



「カクヨム甲子園2022」の応募受付は、
7月15日17:00から開始します。

▼「カクヨム甲子園2022」特設サイト
kakuyomu.jp

挑戦するキミに、ポカリを差し入れ!カクヨム甲子園2022「ポカリスエット賞」設置決定!



高校生限定の小説コンテスト、「カクヨム甲子園2022」にて、協賛の大塚製薬株式会社より「ポカリスエット賞」を設置いたします。

現役の高校生が出演する躍動的なCMが印象に残るポカリスエット!
部活動や体育祭のときはもちろん、熱中症対策など夏の水分補給に欠かせない飲料です。
カクヨム甲子園2022では、そんな「ポカリスエット」の賞を設置いたします。

「ポカリスエット賞」は以下のテーマで募集いたします。

ポカリスエット賞(各部門1名)

挑戦するキミに、ポカリを差し入れ!


賞状・盾+ポカリスエット500ml1年分(※受賞者ご本人分)
+ ポカリスエット500ml同学年全員分
(※通学されている学校の同学年のお友達全員に、ひとりあたり1本ずつ、上限30ケースの範囲内で贈呈いたします。)


▼ポカリスエット賞で求める作品のテーマは……
「学校生活×汗」


テーマの解釈は、みなさんの想像力に委ねられています。

部活動を舞台にした熱血ストーリーや、体育祭を舞台にした青春物語など、
高校生活ならではの様々な物語が思い浮かぶことと思います。

受け取り方はあなた次第です。
今しか表現できない言葉で綴られた物語をぜひご応募ください!



www.youtube.com


「ポカリスエット」公式サイトはこちらから▼

pocarisweat.jp


「ポカリスエット賞」については、応募作品をカクヨムの投稿画面より登録し、小説投稿ページにあるコンテストの応募欄で【高校生限定】「カクヨム甲子園2022」【ロングストーリー部門/ショートストーリー部門】を選択し、かつ作品タグに「ポカリスエット賞」をつけて公開した作品に限り、賞の選考対象となります。

「カクヨム甲子園2022」特設サイト▼

kakuyomu.jp