概要
私は公園のうさぎ。特殊能力は1回だけ人間を食べられること。それと...
【カクヨム金のたまご選出作品!!】公園に捨てられたうさぎ。ある時「動物愛護の神」が現れ、なんでもひとつ、願いを叶えてくれるという。うさぎは、自分を捨てた人間を食べてやりたいと願った。神様は、草食動物が人を食べることは難しいから、1回だけライオンに変身できる能力を与えるという。かくして、うさぎは「コイツを食べたい!」と念じれば、ライオンに変身できる力を得た。
毎日、たくさんの人が行き交う市民公園。うさぎは誰を食べようか吟味を始める。しかし人間を近くで見てみると、案外大変な日々を送っているようで……。
うさぎ視点で語られる、お手軽ローファンタジー。
※「小説家になろう」にて連載していた作品です
毎日、たくさんの人が行き交う市民公園。うさぎは誰を食べようか吟味を始める。しかし人間を近くで見てみると、案外大変な日々を送っているようで……。
うさぎ視点で語られる、お手軽ローファンタジー。
※「小説家になろう」にて連載していた作品です
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!いろんな意味で人を食ったうさぎ
本作品では公園で暮らす野良うさぎと公園を訪れる人々の交流が描かれるのだが、物語の語り手となるのは人間ではなく野良うさぎの側だ。そしてこのうさぎがやたら良い性格をしている。
何せ突如現れて願いを一つ叶えてくれるという神様に対して、願った内容が「人間を、食ってみたい。」なんだもの。別の願いにしろという神様の意見にも折れなかったうさぎは、無事ライオンになって人間を食べることができる能力をゲット。
とはいえ、ライオンになれるのは一度きりなので、普段は公園で人間に媚を売って餌をもらう日々。人間たちは物言わぬうさぎに他人には言えない不安や愚痴をこぼし、うさぎはそれとなく話を聞いて適切なリアクシ…続きを読む