冷たい方程式
今回は早川書房の『冷たい方程式』です。本書は九篇の中短篇から構成されています。それぞれについて、ネタバレにならない範囲で感想を書きます。短編という都合上、作品紹介に近いです。今までの感想文が固すぎたので、このくらいふわっとしていてもいいと思います。
・徘徊許可証……地球植民地であることを証明するために、主人公のトムは犯罪者になることを要請される。そして、合法的に盗みや殺しを許される。出だしから面白い。予想していた結末と違ったけれど、これはこれであり。
・ランデブー……短すぎて感想を書くとネタバレになるので省略。面白いけれどジャンルがSFでいいのかは疑問が残る。面白ければ、いいか。
・ふるさと遠く……短すぎて感想を書くとネタバレになるので省略。
・信念……寝ている間に、いつの間にか浮遊してしまう博士の話。アイザック・アシモフの作品。
・冷たい方程式……表題作。燃料に限りがある宇宙船に密航者がいた。密航者は若いきれいな少女。パイロットである自分か少女、どちらかが死ななければならない。SF版トロッコ問題です。
・みにくい妹……短すぎて感想を書くとネタバレになるので省略。
・オッディとイド……なにをしても上手くいく幸運な青年の話。オチが秀逸。
・危険! 幼児逃亡中……超能力が使える少女の逃亡劇。小さい子供は善悪の判別がつかないから、怖い。
・ハウ=2……主人公はロボット犬組立セットを注文したが、届いたのは最高級ロボット組立セット。そんな奇跡があったら、やることは一つ、組み立てるのみ。その結果、主人公に訪れた結果は――。
全九篇読んで、特に面白かったのは、徘徊許可証、オッディとイド、ハウ=2。SFといってもロボット、宇宙進出など、さらに細かいジャンル? があるわけで。多種多様な短編を読めて満足です。
今回はこの辺で。
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