道をひらく

 今回は松下幸之助の『道をひらく』です。パナソニックの創業者です。本書は一つのテーマに対して見開きで著者の考えが書かれています。個人的に気に入ったものを二つ紹介し、感想を書きます。



テーマ:なぜ

「こどもの心は素直である。だからわからぬことがあればすぐに問う。”なぜ、なぜ”と。(中略)大人もまた同じである。日に新たであるためには、いつも”なぜ”と問わねばならぬ。そしてその答を、自分でも考え、また他にも教えを求める。素直で私心なく、熱心で一生懸命ならば、”なぜ”と問うタネは随処にある(以下略)」


 子供の口癖って「なんで?」ですよね。分からないことがあれば、なんでも親に聞く。

 一方で大人はどうでしょうか。疑問も持たずに日々を漫然と生きている方が多いかと思います。私も同じですが。

 大人には子供と違い考える力があります。ですから、子供のように人に聞いて納得するのではなく、「自分で考えること」も大事だと説いています。

 ”なぜ”という疑問を持つことは、創作にも役立ちます。ふとした疑問について考えぬけば、創作のタネになるかもしれません。

 テーマ「なぜ」について一言でまとめると「知識への貪欲さ」に近いでしょうか。



テーマ:ファンがある

「考えてみれば、私たちにもファンがいる。(中略)そして、このありがたい自分のファンを、もっと大事にし、その好まれている自分の良さを、精いっぱい伸ばすようにつとめたい。(以下略)」


 テーマ「ファンがある」ですが「事業をよりよく伸ばすために」という大テーマの一つです。つまり、著者は会社のあり方について語っているのです。しかし、これは個人にも当てはまります。人徳がある人にはファンというか、どんな人もついていきます。

 カクヨムにおける創作も同じではないでしょうか。応援してくれる人を大事にする、これって案外難しい。でも、自分の良さを伸ばすことはできます。

 例えば私の場合、ショートショートがメインなのですが、そのファンの期待に対して「より良いオチを作る・目指す」ことはできます。



 今回、気になった文章を創作とも紐づけてみました。

 今回はこの辺で。

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