方法序説

 今回はデカルトの『方法序説』です。岩波文庫版です。本書は「われ思う、ゆえにわれあり」で有名です。

 私は昔から「私はどういう存在なのか? 今見ている景色は幻のではないのか?」と考えていた時がありました。そんな時に本書に出会いました。まるで、自分の考えが肯定された気持ちになりました。


 本書を読んでなるほど、と思った文章があります。以下、引用です。


「きわめてゆっくり歩む人でも、つねにまっすぐな道をたどるなら、走りながらも道をそれてしまう人よりも、はるかに前進することができる」


 いくら速くても、寄り道をしていては結局遅くなってしまうのです。少し違いますがうさぎと亀の競争を思い出しました。自分はゆっくり派なので、まっすぐに歩んでいきたいですね。ゆっくり歩いて脇道にされたら最悪です。


 本書はとても薄いながらも、内容はすごく濃いです。気になる方はぜひ読んでください。


 短いですが、今回はこの辺で。

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