知的創造のヒント
今回は
著者の作品でいうと『思考の整理学』の方が有名かもしれません。内容は似ているそうですが、存在を知らなかったため本書を購入しました。タイトル的にも執筆にあたりためになりそうと思ったので購入しました。
さて本作ですが、結論から言うと創作をするものとしては、読む価値が高いと思います。本作では「いかにアイデアを思いつき、創造するか」について著者の経験に基づき具体的に記述されています。個人的に気に入っている箇所を中心に感想を書きたいと思います。
まずは「グライダー効果」について。著者はこのエピソードの中でこんな話をしています。要点をまとめると「教育というものはグライダーだ。グライダーは滑空するものであり、エンジンは積んでいない。優秀な生徒ほどグライダーであり、引っ張ってもらわないとすぐに墜落する。飛行機になるためには考えることが重要である」。かなり簡潔にまとめたので意訳になっています。
ここで著者が強調しているのは「考える力の大切さ」です。学校はあくまで教わる場所です。なので、習ったことを試験で回答する場所になっています。現代社会において重要な「考える力」は教えてくれません。「考える力」がないとどうなるか。最近でいえばSNSなどで本当にそうなのか? という疑問を持たずに流されることになります。これは非常に危険です。
次は「あえて読みさす」です。要点をまとめると「すごく面白い本に出会った。あまりにも面白いので、逆に読み進められなくなった。本の序盤しか読んでないから、その後について勝手に想像できる。想像はあくまで自分のものなので、借り物ではない。自分なりの考えがまとまったので書いてみたら、面白い本の影響をかなり受けているという批評があった」。
このエピソードから私が得たものは「面白いと言われる小説のタイトルから中身を想像し、執筆する」です。著者のエピソードとは違いますが、本の序盤より手前のタイトルから想像し執筆すれば、中身は大きく違い結果自分の作品になります。これは創造するうえで一つの方法になるかと思います。
ためになる箇所が多すぎるので今回はここまでにします。興味の出た方は読んでみることをおすすめします。
今回はこの辺で。
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