第1話 高校最初の日
「電車、人多すぎじゃね?」
これが僕、
小中学校どちらと徒歩通学だったので
登校前は制服を着ながら電車通学に少しワクワクもしていたが駅のホームの時点で人が多く電車が来たと思ったら駅員に押し込まれるように乗せられた。
電車の中には自分と同じ学校の制服を着ている学生でごった返していた。
「これが無理矢理出荷される家畜の気持ちか」
などとぼやいていると目的地である前ノ原高校前駅に電車がついたようだった。
電車のドアが空いた瞬間一気に大勢の人たちが流れるように出ていくのを見てそれに習い自分も進んでいこうとするが…
「朝からめんどくせぇ」
人混みがめんどくさくなりホームのベンチの方に避難する。
「こんな朝からよく頑張るな~」
他人ごとのように階段を上っていく人々を見ていると茶髪の女の子がうつむきながら座っていた。
彼女は人がはけてきたにも関わらず動こうとしない。
「あの~、具合が悪いようですが大丈夫ですか?」
思わず、心配になり声をかけてみたが
「心配いただきありがとうございます。
特に問題はありませんので失礼します。」
ぴしゃりと拒絶するように言い切られ、そのまま階段の方に向かって行ってしまった。
「まあ、元気そうならいいか。」
特に気にせず、彼女が行ってから少し時間がたった後、
僕も駅の改札に向かうのであった。
改札を出ると学校が見える位置にあり、その事に感謝しながら学校の方に向かって行く。
新しい生活への期待にワクワクしながら…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます