第15話 お姉ちゃん(仮)といっしょ

伊万里が僕の頬キスをした


彼女はいったい僕に何を求めているのだろうか?

僕は彼女に事を疑っていた 

僕のことをだますために近づいてきたものと思っていた

でも、彼女は僕と友達になりたいと言ってきた.

しかし、彼女は今別の関係に進もうとしているのかもしれない


だけど友達以上の関係って何なんだろうか?


伊万里と遊んで帰ってきた僕は寝る前に今日会ってことを飲み込むことは

できなかった。

考えているとRINEの通知がきた。


りゅうちゃん朝一緒に行こう!



朝、今日も親に挨拶をして玄関をでるすると玄関のところ

昨日登校を約束した人物がいた。


「りゅうちゃん!おはよう」

「おはようございます。キラ先輩」

「コラ!」

少しびくっとしたが怒られたことに心当たりがあるので

「おはよう。キラ姉さん」

「よし」

いい笑顔で僕の頭を撫でてくる。

「今日もかわいい。だけど駄目だよ。

二人の時はお姉さんて呼ばなきゃ。」

ぷんぷんと怒ってるが

「まあ、どうしてもいやならお姉ちゃんでもいいよ。」

「もっと恥ずかしいよ!!」

僕が憤慨していると

「あ、ネクタイ曲がってるよ」

キラ先輩の顔が目の前にきてドキドキする。

「これでよし。今日もかっこいいね」

そういって、頭を撫でてくる。

「キラお姉さんはどうして頭を撫でてくるの?」

「かわいいから」

即答される。

「あとはね。

なんとなく甘やかしたくなるんだよね。りゅうちゃんは」

よく分らないけど先輩にはそう思える裸子

「それじゃあ、行きましょうか」

「あ、待って」

「どうしました?」

キラ先輩がもじもじしながら言ってくる。

「写真撮らせて!」

「は、はぁ」


なぜ、キラ先輩がここにいるのかというとキラ先輩の家が近いことが

昨日の夜にメッセージのやりとりをしたときに判明した。

まさか本当に迎えに来るとは思わなかった。


電車の角の方で立ちながら先輩と喋りながら通学

初日や昨日を考えるとありえないようにも感じる。


「弟くんの写真だ~えへへ」

先ほど僕と撮った写真を見ながらだらしない表情をしている

本当に変なことに使われないよな?

若干、不安になりながらもキラ先輩を見ていると

乗客が一気に増えて満員電車になった。

その時,キラ先輩の表情が昨日見た冷たく変化し始めた。


「キラ先輩、大丈夫ですか?」

「ん?大丈夫大丈夫

それよりもりゅうちゃんは大丈夫?昨日も体調を崩してたし。」

すぐに笑顔に戻り僕の心配をしてくる。


もしかしたら、先輩は人混みが苦手なのかもしれない


「きゃあ!りゅうちゃん!?」

先輩を人混みから守るように盾となる。

移動させるときにちょっと悲鳴が聞こえたので少し申し訳なくなった。


「りゅりゅりゅりゅうちゃん!強引だよ~」

「すみません。キラ先輩」

先輩とは身長も近いので本当に顔と顔との距離がほとんどない。

キラ先輩のは表情は下を見てるのでしっかりとは見えない。

嫌がっているのだろうかと心配になっていると


「りゅうちゃんも男の人なんだね」

くすっと笑いかけてくるキラ先輩

その姿はとても蠱惑魔的に見えた


「りゅうちゃん。あたしね男の人が苦手なんだ。」

なんとなく気づいていたことをキラ先輩は言ってくる。


「やっぱり、そうなんですね

昨日、下駄箱で見かけたときにそんな気はしていました。」


「普段のあたし見られてたか~」

照れくさそうに頬をかいているキラ先輩

そんな彼女を見ているとある疑問がわいてくる。

「なんで、俺と一緒にいるんですか?」

男が苦手な先輩が僕と一緒に登校する。

普通に考えても明らかにおかしい。


「あーひどいんだりゅうちゃん

そんなの姉弟なんだから当たり前でしょ。」


また彼女はそんなことを言う


「キラ先輩はまたからかってくる」

「本心だよ。

昨日一目見たときから君のことが大好きだもん。」


キラ先輩の一言に衝撃を受けていると電車が揺れる


「くっ」

「きゃ」


キラ先輩と僕は抱き合う方たちになり


「りゅうちゃんって意外とたくましいんだね。」

彼女がすごく妖艶に見えた。

そんな彼女に僕は照れることしかできなかった。


そんなことがありながらも僕らは問題なく学前駅に着くことが出来た

正直、ある意味拷問のような時間だった。


「いやー今日は最高だったよ。りゅうちゃん」

「からかわないでください!」

にこにこ笑いながらからかってくるキラ先輩と

二人で改札を抜けて歩き出す


「今日はさぼって姉弟デートしない?」

「何言ってるんですか?

 行きますよ。キラ先輩」

「弟君がつれなーい。」

じゃれついてくるキラ先輩をいなしていると




「先輩?」



聞き覚えのある声に話しかけられた。




ーーーーーーーーーーーーーーーー

おまけ


とある姉弟のRINE


「朝一緒に行こう!」


「学校にですか?」


「それ以外にないよ!

それともお姉ちゃんの家に行きたかった?」


「いや,それは」


「そうだよね

一度、お母さんたちにも弟君のこと紹介しないとね!」


「何も言ってないですし

言ってることおかしいですよ!」


「弟君ならお母さんたちも気に入ると思うから問題ないよ」


「問題大有りですよ。

それよりも登校でしたね。学前駅で待ってればいいんですか?」


「あーそれなんだけど,弟君どこから来てるんだっけ?」


「○○からです。」


「え!私もそこからなんだけど!?

 ねえねえ,住所教えてよ」


「いいですよ。----------」


「おー,ここならいつでも会いに行けるね

明日の朝7時半に迎えに行くからね」

「寝坊しちゃ駄目だぞ☆」


「え,ちょ」

「さすがに家には」

「先輩?」

「おーい」

「まさかの既読スルー!?」






 



「お姉ちゃん!返事して」


「はーい!お姉ちゃんですよ~」


「はや!」



――――――――――――――――――――――――――――――――


本日はここまでに致します。

ここからは一日2話ずつ更新に変更していきたいと思います。

楽しみにしている方々,申し訳ございません。


おまけに登場した姉弟に関しましてはプライベートになりますので

名前の方は控えさせていただきます。
























































 





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