第16話 お姉ちゃん(仮)と後輩


「せんぱい?」

「伊万里?」


昨日、会ったばかりの彼女がそこにはいた

「おはよう、伊万里。

昨日はよく眠れたか?」

「はい!おはようございます。せんぱい

昨日は楽しみましたのでぐっすり眠れました。」


伊万里は楽しんでくれたのか

純粋に嬉しい


もう少し話そうとすると

「りゅーうちゃん

 その子だ~れ?」

「キラ先輩!?」

突然後ろから抱きついてくるキラ先輩


「だ、誰ですか!」

伊万里も突然の乱入に驚いているようだった。


「弟くんのお姉ちゃんだよ~」

「せんぱいのお姉さん?」

「そうそう

 お、かわいい子だね~

 りゅうちゃんもすみにおけないな~」

うりうりと抱きしめながらからかってくるキラ先輩

伊万里も困惑しながらこっちを見てる。


「伊万里、この人は合間煌さん

 僕の学校の先輩だよ。」


「よろしくね!

 あたしは合間煌。

 キラ先輩って気軽に呼んでね!」


「よ、よろしくお願いします。

 黒森伊万里って言います。

 隆二せんぱいとは友達です。」


なんとか自己紹介ができたらしい


「うんうん。

弟くんにこんなかわいいガールフレンドがいるなんて…

だけど、不純異性交遊はお姉ちゃんは認めません!

「お姉ちゃんではないし、伊万里とはただの友達だよ」

言ってて少し胸がチクりと痛くなった気がした。

多分気のせいだろ


「キラ先輩と隆二せんぱいはどんな関係何ですか?」

当然の疑問を投げかけてくる

「お姉ちゃんたちは姉弟だよ。」

「でも、名字が…」

困惑してる伊万里に助け船をだすことにした。

「キラ先輩とは普通の先輩と後輩の関係だよ。

 なぜか、すごい懐かれてるけど…」

「りゅうちゃんがかわいいからだよ!なでなで」

「キラ先輩やめて」

抱きつかれたまま撫でられる。

その様子を見た伊万里はぽつりと呟く

「いいなぁ…」

「お、いまりんも撫でられたい?

 いいよギューーーー!!」

「あ!助けて先輩!」

キラ先輩は伊万里を補足したようで抱きつきながらなで回しはじめる。


「いまりん小さくてかわいいなぁ~

 りゅうちゃんとはまた違った

 なで心地でいいわぁ~」

「う、まだ誰にもこんなことされたことないのに…」


若干、半泣きになりながら撫でられ続けてる伊万里

とうっとりしながら撫で続けるキラ先輩


「キラ先輩いい加減にしないと伊万里困ってるよ」


「お、ごめんね。

 いまりん、可愛すぎて暴走しちゃった☆」


「いえ、大丈夫です。」

ちょっと落ち着かない伊万里の頭を撫でながら話かける


「大丈夫か?伊万里

 キラ先輩ちょっと距離感がおかしいから…」

「せ、せんぱぁい!?」


落ち着かせようとしたが逆に慌て出してしまったようだ。

「むぅー、いまりんばっかりずるい

 お姉ちゃんも撫でれ!」

「キラ先輩!?」


キラ先輩が乱入してカオスになったが

伊万里とキラ先輩が連絡先を交換し

そのまま伊万里とは別れて学校に向かうことにした。


「りゅうちゃん、またお昼ね~」

「うん、分かったよ。」


キラ先輩と別れて教室に向かおうとすると

「隆二くん、おはよう。」

後ろから声をかけられた。




ーーーーーーーーーーーーー


おまけ


とある先輩と後輩の秘密の会話


「ねえねえ、いまりん

 連絡先交換しない?」


「え?いいですけど」


「やったー。

 一緒に弟くんのこと語ろうよ!」


「ええ!!

 どうしてですか??」


「え?

 いまりんって弟くんのこと好きでしょ?」


「すすす好きなんてそんなことはー」


「嫌いなの?」


「い、いえ私はせんぱいのことがす、すきですよ

 もちろん友達として…

 先輩はどうなんです?」


「うん!

 私は大好きだよ!!愛してる!!」


「あ、あいして」


「あれ?いまりん。おーい」


後輩の子の頭は少しの間ショートしたらしい



ーーーーーーーーーーーーー



おまけのキャラはあだ名は出ているようですが

恥ずかしいそうなので詮索しないようにしてください。

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