第23話 合間煌(前半)
月さんに許可をもらい
今日は泊めて貰うことになった。
「りゅうちゃん、おいで」
キラ先輩の部屋で
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「お母さん、お帰り~
りゅうちゃんとお話してたの?」
僕らが話してるとキラ先輩が風呂から上がってきた。
「ああ、ちょっと世間話をね~
キラから聞いてたとおりいい男だね。」
「そうそうだって、
私のりゅうちゃんだもん。」
「いや、キラ先輩が胸を張るとこじゃないから…」
そう冗談を言い合っているとキラ先輩が近づいてきて僕にだけ聞こえるようにボソッと言った。
「逃げなかったんだね…」
冷たい声色に身体が少し震える。
「ねえ、お母さん~
今日、りゅうちゃん泊めてってもいい?」
「うちは問題ないけど隆二くんはいいのかい?」
多分、月さんは逃げ道を作ってくれたんだろう
ありがたい
だけど
「うちにいても一人で寂しいので問題ないです。」
キラ先輩と向き合うと決めたんだ。
「じゃあ、お姉ちゃんの部屋に行こっか?」
キラ先輩が僕の手を強く引きながら、自分の部屋に案内してくれる。
「今日は一緒に寝ようね…りゅうちゃん」
僕らの関係はここから変わる。
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先輩の部屋はザ・女の子らしい部屋ではない。
有名な少年マンガやスポーツ用品
男の子向けのメジャーゲームなどがキレイに並べられている。
「りゅうちゃんゲームとか興味ある?
お姉ちゃんも好きだから今度一緒にやろうよ~」
「そうだね。僕も一緒にやりたいよ。」
「おっ、急にりゅうちゃんが素直になったね~
頭撫でてあげる。いいこいいこ~」
そう言って頭を撫でてくるキラ先輩
撫でられたところが心地いい
このまま溺れたくなる。
「じゃ、ねよっか?」
そう言ってキラ先輩は電気を消す。
僕のための布団はその場にはない。
「りゅうちゃん。おいで」
ベッドにいるキラ先輩が僕のこと布団に招き入れる。
吸い込まれるようにベッドに入るとキラ先輩にしがみつかれる。
キラ先輩から漂ってくる甘い香りに脳が正常に働かなくなる。
「りゅうちゃんを抱きしめて眠ると気持ちいいな~
りゅうちゃんはどう思う。」
「僕もそう思うよ。」
「急にデレ期~
お姉ちゃん照れちゃうな//////」
目の前で顔を真っ赤にしてるキラ先輩
いつもの会話
僕とキラ先輩の
少し時間がたつとキラ先輩が話し始めた。
「ねえ…りゅうちゃん。
このままここに住まない?
そうすればずっとお姉ちゃんと一緒にいられるし
ずっと守ってあげるよ。」
目のハイライトを消しながらこっちを見てくる。
「…」
僕は何も言わない
「お母さんもりゅうちゃんの両親もお姉ちゃんが説得するから
りゅうちゃんは危険なとこに行かないでずっとここにいていいんだよ。
すべておねえちゃんが守ってあげるから。」
お互いの鼻がくっつく距離まで顔を近づけて彼女は話す。
まるで蜘蛛の糸に絡まれていく感覚に陥る。
「離したくないの…
守っていなくちゃ駄目なの…
頭を撫でていたいの…
抱きしめていたいの…
君を、愛してる!!」
彼女は感情を爆発させて泣き出してしまう。
きっと、ここではいと言うと
彼女はすごく喜ぶだろう。
そして、僕は彼女のことを受け入れ
ここで暮らしていくことになる。
「もう君を失いたくないの…」
彼女は100%の愛をもって
僕が彼女抜きでは生きていけなくほど一方的に尽くしてくれる
きっと、それはお互い幸せになれる。。
崩れることのない安定した未来が見える。
キラお姉ちゃんからの愛を受けるだけの関係の未来
受け入れた方が楽なのかもしれない。
しかし、僕はそんな関係の未来は望んでいない
「キラ先輩、僕はあなたの弟ではないですよ。」
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おまけ
プロフィール
白木隆二
前ノ原高校一年生
177cm
75kg
好きなもの
おじいさん
単純なこと
◯◯
嫌いなもの
ピーマン
人間関係
自称普通の高校生。
ゆったりとしたおじいさんが好き
好きな理由は見ててぽやぽやするから
単純なことは楽だから好き
嫌いなものはピーマンで親が大量買いをしたのを無限に食べさせられたため嫌いになった。
人間関係はめんどくさいから常に壁を作ってるため中学のときの友達からは連絡がこない。
本当は◯◯に憧れを持っている
だけど、性格が◯◯であるため壁を作る
◯◯◯といわれてもおかしくないくらい◯◯
最近は◯◯ができて喜んでいるが周りからみると
◯◯の関係を明らかに超えている。
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おまけはピーマンのようにすかすかな部分は気にしないでください
合間家お泊まり編は次回で終わりです。
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