エピローグ 

あれから月日が経ち、入学式の日になっていた。

僕は一年経ってもなれない満員電車に乗って、

登校する。 


目的の駅に着くと人が一気に流れていく

僕も流れに沿っていく

駅の改札を出ると周りを見渡す。


まだ来ていないようだ。


不意に肩を叩かれる。

後ろを振り返ると


プニ

何かがほっぺたに刺さる。

ちょっと痛い。

 

「あはは、引っ掛かった~」

を着た

金髪ツインテールの女の子が立っていた。

僕の自慢の彼女だ。

「おはよう!伊万里。」

「おはようございます。せんぱい」

お互いに挨拶をする。


「久しぶりにその呼び方されたな~」

「今日は入学式なのでかわいい後輩を意識しました。」

ツインテールをピョコピョコさせる伊万里。


「そんなことしなくても伊万里はかわいいよ。」

「もっと誉めてもいいんですよ!隆二さん」

伊万里にしっぽが生えている幻覚が見える。


「キラさんも伊万里に会いたいみたいだったし、早く向かうよ。」

「くっ、因縁のライバルたちと会うんですね…」

「因縁って

 いい先輩でしょ。」

キラさんと何があったんだ?


「いえ、キラ先輩と可奈先輩は危険です。

定期的に先輩と遊びに言ってますし。

スペックも人を越えてます!!

この前もキラ先輩なんて

「あんまりツンツンしてると私が隆二を貰っちゃうよ~」

とかふざけたこと言ってきましたし!」

無駄に上手いキラさんの物真似をして口を言ってくる。


「物真似上手いな。

あと、心配なら二人と出掛けないよ。」

「それはいいです。

別に伊万里は束縛する女じゃありませんし。

それにお二人のことは嫌いじゃないですから。」

去年から変わってない胸を張って言う

伊万里は男前だった。


「お二人ともおはようございます。」

「あ、可奈さん。おはよう」

「げっ!可奈先輩」

可奈さんも登校してきたようた。


「げっ…とは随分失礼な挨拶ですね。」

「おはようございます…可奈先輩。」

「まだ、隆二くんに捨てられてないんですか?」

「捨てられるってなんですか!?

相思相愛ですよ。私たち!」

「隆二くん。

私に乗り換えてくれないかしら?」


僕のアゴを上げて言ってくる可奈さん。


「いや、伊万里が好きだから

遠慮しておくよ。」

「話を聞いてください!

あと、隆二さんを誘惑するな」

「残念です。

 それは今度の機会にしましょうか。

 私は先に言ってますね。お二人とも」


可奈さんは残念そうに学校の方に歩いていった。


「うん。

 いってらっしゃい。」

「無視しないでください!

 あと、今度の機会もないですから。」

立ち去る可奈さんに手を振る僕と

憤慨している伊万里。


「ねえ、伊万里」

「どうかしましたか?」

肩で息をする伊万里。


「やっぱり二人と会わない方がいいんじゃないか?」

僕の浮気を心配して潰れちゃうじゃないかと逆に僕の方が心配になり提案する。


「大丈夫ですよ。」

「いや、束縛とか気にしないから」

つまらないプライドは捨てた方がいいと思う。


「それも理由ですけど一番の理由は違いますから」

伊万里は手をもじもじさせてる。

そんな姿も最高にかわいい


「だって、隆二さんはを愛してくれるんでしょ?」

彼女は赤面しながら言ってくる。


「もちろん。」

伊万里の頭を撫でて言う。

そして、二人で手を繋いで

学校に向けて歩き出す。




僕はことができなかった

僕はもういない。

少し成長することができた。



だって、今の僕は




しか愛することができない






ーーーーーーーーーーーーーー

以上で

僕は誰も愛せないは完結となります。

ここまで見ていただきましてありがとうございました。


初投稿で慣れてない自分の作品を読んでくださり本当にありがとうございます。

次回作品はジャンルは変わるかもしれませんがこれ以上作品を目標に作っていけたらいいです。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

僕は誰も愛せない 関係詞 @riku0132

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ