柊視点 はじめての人(裏)


「嫌なら僕の伊万里に手を出すな」


上機嫌だった私の前に現れた三人。


一人は軽薄そうな金髪の男

一人は軽そうな金髪ツインテールの女の子


そして、一人は


金髪の女の子の手を引いて歩き出す白木くんだった


私は頭が真っ白になりながらも

駅の方に足を進めた。

その最中でもずっと白木くんの言葉が

頭に鳴り響く。


僕の伊万里に手を出すな 


伊万里というのはあの金髪の女の子のことだろう


二人は付き合っている?

私の運命の人では?

なんで手を繋いでるの?


今も駅のホームで楽しそうに話してる二人


どうみても仲の良い二人にしか見えない。

そんな二人を見て胸の奥がモヤモヤする私。


どうして?

裏切ったの?


疑問がずっと頭から離れない。

そのとき、私はあることに気がついた。


白木くんが時折悲しい顔をしていることに

よく見ないと気づかない一瞬の間に

私はその表情を見て答えにたどり着いた。


白木くんは

金髪の女と一緒にいさせられている。


あーなんと優しくて可哀想な白木くん

悲しい顔をするほど嫌なのに

優しく会話しちゃうほどの優しい人


でも、大丈夫

これからは私が一緒にいるわ。

だから、安心して


そう、心に決めて私は電車を降りた白木くんに声をかけた。


      「白木くん?」


私は貴方に変えられてしまったわ。

だから、今度は私の番

私があなたのことを変えてあげるわ。


    私は貴方のはじめての人になるわ



ーーーーーーーーーーーーー


本編に戻ります。

途中まで読んでいただいたにも関わらず

急で申し訳ございませんが

このストーリーはハーレムものでも分岐エンドにもする予定はございません。

ですので、

最後に主人公と結ばれるは後ほど出てくる予定のもう一人のヒロインを含めた3人の中の1人と決めておりますのでよろしくお願いいたします。







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