第27話幼児が学ぶ内容じゃない
まあ憎めないバカはほっといて、隣の席でオロオロしているタツヤは本当に善人だと思う。
いつもヒカルに巻き込まれているのに、やっぱりヒカルのことを心配している。
基本的にタツヤはのんびりとしてて、人を疑う事を知らないんじゃないかというくらい、素直な子だ。
見た目は人に熊の耳が生えてるタイプの獣人で、体形もややぽっちゃりめで、なんというかぬいぐるみのクマっぽい。
いや、士郎の記憶のせいか、、、某有名な黄色いクマさんが重なってみえる。
おもわずくまのプ⚪︎さんとか言ってしまいそうだ。
タツヤは勉強は凄くできる。
座学だと僕はちょっと勝てない。
勉強はできるのに人が良すぎてハズレを引く子。
さて、座学の話しだが午前中は文官、武官共通科目として語学、地理、経済、イズモ史、世界史、宗教学、社会学、法学、政治学、心理学、民族学、衛生学、魔物学、魔術論等を叩き込まれる。
午後からは実技が基本だけど座学の日もあり、武官として戦史、戦略論、戦術論、心理学、政治学、医学、衛生学、魔物学、魔術論、魔導戦術論等が叩き込まれる。
うん、どう考えても年齢一桁の幼児が学ぶ内容じゃない、、、
ちなみに叩き込まれるというのは比喩ではなく、本当に叩き込まれる。
スパルタ式で物理的に覚えこまされるだけでなく、魔術で頭に直接叩き込まれる。
魔術で叩き込まれるのはかなりキツイのでそこまでやられる前に皆必死で覚えていく。
まあ魔術までいくことはあまりないんだが、それでも僕含め皆何回かはやられている。
あれ本気でキツイんだよ。
頭の中に知識という情報を力技で無理矢理刻み込む訳だから、、、
あと、僕達には休日というものはない。
休みは年に3回、春、秋、年末年始にそれぞれ10日間だけだ。
これもそれぞれ大きな祭り(神事)があるため、その期間中は子供の相手する余裕がないためだと僕はみている。
つまり年休は30日で、あとは毎日修練だということだ。
……あれ?転生してもブラックだった?
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