英雄候補に転生⁈英雄になんてなりたくないんでシナリオには関わらないようにします。
もとたまご
第1話来たくないけど来てしまった
アーク魔導学園。
かつて勇者の師にして、勇者と共に魔王を討った英雄、大賢者アークが創立した大陸屈指の学園都市。
大陸中西部にあるペンドラゴン大公国にあり、魔王によって滅びた古代帝国の帝都の跡地らしい。
ちなみにペンドラゴン大公国はかつての勇者が建国した国で通称が勇国。
イズモからは間に二ヶ国を挟み、大陸横断の魔導列車でも約半月程かかる。
イズモからは毎年留学生を送っている。
勇者もまた晩年はこの学園にて後進の指導にあたっている。
学園には勇者と大賢者の墓がある。
学園都市内には勇者と大賢者を祀る神殿もあり、彼らや他の英雄達が使用した武器防具も祀られている。
神殿は俗に勇者教と呼ばれる宗教の本山らしい。
複数の英雄を輩出し今現在も多数の英雄候補が在籍している。
大賢者が作ったとされるダンジョンがある。
武官、文官問わず優秀な人材を輩出する事で有名。
広く門戸を開き身分に関わらず多くの才ある若者を受け入れている。
各国に優秀な若者をスカウトする為の支援組織があるらしい。
他国からの留学生を積極的に受け入れている。
特に多くの貴族階級の子弟を受け入れており、若い貴族の社交の場としての顔を持つ。
また、貴族にコネを持ちたい平民出身の学生、優秀な平民をスカウトしたい貴族。
両方の思惑により学園内では比較的身分差には寛容らしい。
付属する都市と合わせると数万人が暮らす学園都市。
ちなみにこの国の王都とは魔導列車で30分ほどらしい。
一般的な学園の知識としてはこんなところか?
そしてゲーム、「全ては英雄のために」の舞台でもある。
「は〜、結局来てしまった。」
ここに来たくなくて必死に努力して、ゲーム開始年齢の15才を無事に故郷イズモで過ごせたときは小躍りして喜んだんだが。
まさか2年もオーバーしてから任務で留学とか予想もしてなかった。
普通の命令ならゴネて誰かに変わってもらうこともできただろうけど、帝からの勅とか逆らえない形で来やがった。
これが強制力というものなんだろうか。
イヤだな、帰りたい。
たしかにゲームで見てたスチルが目の前にあって感動はしてるけどさ、正直いつかは来てみたいとは思ってたよ。
でも来るのは最低でもシナリオが完了してからにしたかった。
他の転生してる英雄候補が順調にシナリオ進めてたら、早ければ後3年位でシナリオが完了するはずだったのに。
俺これから2年遅れで英雄目指すの?
目指さなきゃいけないの?
イヤだ〜、帰りたい。
国に帰って普通に仕事していたい。
英雄になんかなりたくない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます