第2話え⁈転生ですか?

「士郎さん、あなたはこの度異世界に転生する事が決まりました。おめでとうございます。」


え〜と、状況がよくわからないんだが?

今日も終電で帰宅してとりあえずシャワーだけ浴びて、コンビニ弁当を食べながら持ち帰った仕事をしてたはずなんだが …


なんか周りが真っ白なんですが…

ここ何処?

目の前にいる何処かで見たことがあるような美人は誰?

てっゆーか転生ってなに⁈

俺死んだの⁇

死んで俺おめでとうって言われた!?


「はい、士郎さん。ここはいわゆる死後の世界という場所になります。

士郎さんはご自宅でお仕事中にお亡くなりになりました。

死因は心筋梗塞を起こされそのままお亡くなりに。

おめでとうございますは失礼いたしました。

士郎さんのご趣味だと異世界転生は慶事かと思いましたので。

この姿は士郎さんに見覚えがある通り、士郎さんもよくご存知のゲームの天使の姿を借りています。

ても美人はありがとうございますね。」


そう言ってニコニコ笑っている美人さんなんだが、もしかしてこっちの考えてること読まれてる?


「はい、士郎さんは今体がありませんから思考を読ませていただいています。」


あっはい、左様ですか。

って体がない?

あっ目の前の美人さんしか認識できない。

視界を動かすこともできないし、手足というか体の感覚がない⁉︎


「はい、士郎さんは今俗に言う魂だけの状態ですので体の感覚は無いですよ。」


おう、なんてこった。

マジで俺死んじまったのかー

…でもなんか死んだ筈なのに実感がないし、こー感情的にもなんともないような?


「そうですね、感情というのは肉体に付随するものですから、魂だけの状態の今の士郎さんは感情的なものは感じにくくなっていますね。」


あーなるほどね。

感情がほぼないというか、動かない感じなんだ。

理性だけみたいな感じなのかな。

どうりでめちゃくちゃ冷静なわけだ。

死んだはずなのに。

オーケーオーケー、俺は死んだ、理解した。

俺は死んだ。

そして異世界に転生できると。

で、目の前の美人さんは異世界転生の案内人という認識でいいのかな。


「はい、その認識で合ってます。

士郎さんはこれから、士郎さんもご存知のゲーム「全ては英雄のために」の世界に転生していただきます。」


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