第34話あのヒカルですよ?

「ん〜クロエにも心当たりはないんだよね?

じゃあヒカルの様子がおかしいのはなんなんだろう?」


タツヤは考え込んでいるけども、正直ヒカルだしな〜。

またなにかくっだらないイタズラでも思いついたんじゃないか?

で、またミツル姉さんにお説教くらうんだろ?

いつものパターンじゃないかな。

ヒカルについて真面目に考えるよりもお弁当食べようよ。


「タツヤ、ヒカルを心配するよりご飯を食べましょう。

それにあのヒカルです。

すぐになにかやらかすでしょうから、それでわかりますよ。」

「あ〜たしかにヒカル兄さまですからね〜

兄さまの言う通りなにかやらかしそうですね。」

「うん、ヒカル兄ちゃまだしね〜

また今夜もミツル姉ちゃまにお説教かな〜?」

「そうですね、ヒカルですし。

タツヤも巻き込まれないよう気をつけてくださいね。」

「いやみんなひどいよ、ヒカルのことだしまたなにかイタズラを思いついただけかもしれないけどさ。

ありがとう巻き込まれないように気をつけるよ。

でも違うかもしれないじゃない、心配じゃないの?」

「タツヤ、ヒカルですよ?

あのヒカルですよ?」

「そうですよタツヤ兄さま、あのヒカル兄さまですよ。」

「うん、あのヒカル兄ちゃまだよ。」


ヒカルへの信頼感がすごいね。


う〜とまだタツヤはなにか不満そうだけど、ヒカルの普段の言動を思い出してるのかなにも言えなくなっている。


本当にタツヤは人が良いな〜

僕はヒカルよりタツヤが将来悪い人に簡単に騙されないかってそっちの方が心配だよ。


「まあヒカルの事はおいておいてご飯ですよ、ご飯。

今日もご飯がとても美味しい。

ご飯が美味しいとそれだけで幸せな気分です。」

「うんうん、美味しいね〜

みんなで食べるご飯は幸せの味だよね〜」

「そうですね、兄さまと一緒のご飯は幸せの味です。」

「う〜、ヒカルは心配だけどご飯が美味しい。」


うん、アサがなにかぶっ込んできた気がするけどご飯が美味しい。

温かくて美味しいご飯をみんなと一緒に食べる。

幸せの味だよな〜



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