第35話午後からはっと

お弁当を食べて、皆でワイワイと雑談をしている。

楽しいね〜

こういう何気ない時間がとても楽しい。


「クロエ、楽しそうだがそろそろ時間だろ。」

「クロエ、道場に行くぞ。」


キリハ兄とカク兄に呼ばれる。

おっと、もうそんな時間か。

楽しい時間は早いな。


さて午後からはっと、今日は道場で戦闘訓練のはずだ。

他の皆はこのまま此処で座学だけど、武官志望のカク兄と僕は午後からは道場に行く。


「わかりました、カク兄行きましょう。

アサ達はまた後でです。」

「はい、兄さま達いってらっしゃい。」

「兄ちゃま、また後でね。」

「クロエ、ヒカルの事様子見てあげてね。」

「はいはい、タツヤは心配症ですね。

なんだかヒカルのお母さんみたいですよ。

ではアサ、ヨルいってきますね。」


カク兄と連れ立って道場に向かう。

ヒカルは帰ってこなかったが、まああいつが午後からの授業に遅れるなんてことはまずありえないので心配してない。

午前中は寝てたり、遅刻したりやりたい放題だけど、午後からは別人の様に真面目になるからな。


道場横の更衣室で戦闘服にきがえる。


戦闘服ですよ、戦闘服。

ちなみにこれ皇国軍が正式採用してる戦闘服です。

部隊によって多少の違いはありますが、これは正式の軍服です。

しかし、カク兄は大人サイズだけど、僕やヒカルはお子様サイズになるわけで、、、よくサイズがあるな?

アサ達の分もあるし特注品か?


しかし齢一桁の幼児に戦闘服着せて軍事訓練を施す、これなんて児童虐待?


着替えて道場に入るとジロ先生とヒカルが何か話してた。


先に来て先生と話し込む、まあよくある事だね。

午前中の授業でヒカルが先生に話しかけることなんてほぼないのにね〜

話しかけるというかヒカルがサトゥ先生と話す時って、大概話しの内容がお説教だしね。

うん、やっぱヒカルは午後は真面目だな〜

思わず笑ってしまいそうになるよ。

心配いらないね。

様子がおかしいっていうのはタツヤの考えすぎだよ。

いつものヒカルだ。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る